東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

-150ページあたり

2012-09-13 20:02:57 | 国際・政治
孫崎享「戦後史の正体」4:

この人の推論には条件から結論を導く過程にミッシングリンクが多い。それが読みにくい原因の一つだろう。150ペジあたりまででもいくつかある。必要なら例をあげてもいいが。前回の天皇の意向云々も一例である。156ページの最初の段落と二番目の段落は結びつく必然性がないのも他の一例。

1・Aであり、Bである。
2・だから結論はCである。

孫崎氏にはBがない。Aであるから(いきなり)Cである。一種のトートロジーにすぎない推論が多い。
かれが初歩的な論理的推論に慣れていないのか、Bがあるのだが、読者を馬鹿にして隠しているか、どちらなのだろうか。

さて、安保条約、行政協定の改定(1960年)あたりの解説は彼にしては分かりやすい方だ。ついては当初の安保協定、行政協定を付属の資料に入れた方がいいね。現条約(1960年)は六法全書にあるが、旧のほうはないからだ。もしスペースがないならポツダム宣言を削るさ。ポツダム宣言は六法全書にある。

降伏文書は資料を探すのが大変だから入れておいていいだろう。