「戦争は警察活動ではない。警察官を自称する国と犯罪者なる呼称を厭わない国との紛争ではない。だいいち、みずから暴徒、犯罪者を名乗る国等ありえない。
警察官を僭称する国はいわば不逞の輩と言わなければならない。
バイロンがギリシャをトルコの支配から解放しようとした自分の行動を警察活動だと言ったかね。バイロンの格が数段下るよ。
戦後の国連軍は警察を目指したが、実質的に警察軍として編成され、活動したことはない。つまり世界情勢は戦争の警察活動化を実現するにはまだ未熟なのである。いわんや第二次世界大戦終結までには警察活動として戦争を捉えていた国は一国も無い。
「司法は警察活動のあとにくるものであるから、戦争の事後処理を裁判で行おうという奇矯な思想は存在しなかった。実際理論的に存在出来ないのであるが。
第二次大戦後、戦争裁判なるものがアメリカによって世界史ではじめて導入されたのは特殊事情があったのだろう。
ナチスの行ったと言われる非常に特異な所行にどう報復(対処)するか戦勝国には思案の外であったろう。でニュルンベルグ裁判を挙行した。
いずれにせよ、物事を空虚な抽象化によって一緒くたにしてはいけない。以下は東京裁判に限定して述べる」
警察官を僭称する国はいわば不逞の輩と言わなければならない。
バイロンがギリシャをトルコの支配から解放しようとした自分の行動を警察活動だと言ったかね。バイロンの格が数段下るよ。
戦後の国連軍は警察を目指したが、実質的に警察軍として編成され、活動したことはない。つまり世界情勢は戦争の警察活動化を実現するにはまだ未熟なのである。いわんや第二次世界大戦終結までには警察活動として戦争を捉えていた国は一国も無い。
「司法は警察活動のあとにくるものであるから、戦争の事後処理を裁判で行おうという奇矯な思想は存在しなかった。実際理論的に存在出来ないのであるが。
第二次大戦後、戦争裁判なるものがアメリカによって世界史ではじめて導入されたのは特殊事情があったのだろう。
ナチスの行ったと言われる非常に特異な所行にどう報復(対処)するか戦勝国には思案の外であったろう。でニュルンベルグ裁判を挙行した。
いずれにせよ、物事を空虚な抽象化によって一緒くたにしてはいけない。以下は東京裁判に限定して述べる」