東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

FBIプロファイラーの見立て

2014-12-29 08:36:00 | 社会・経済
今日も書くぞ、年末休みだしな。ご迷惑なことで相済みません。

昨日の夜、テレビ朝日でも世田谷一家殺人事件をやっていた。元FBIプロファイラーを日本に呼んで捜査させたんだな。随分長いことやっていた。終わりの方は見なかったが二時間以上放送していたんじゃないかな。もっとも、悪質なテレビ朝日のこと、コマーシャルが半分以上だった。

偶然チャンネルを合わせたところで朝と晩二回世田谷事件の特集に始めの部分からぶつかるというのはご縁があるのかな。これはくどくてももう一度書かなければなるまい。ご迷惑様。

これが結構いけた。このプロフィアラーなかなかの人物と見た。しかし終わりの結論の部分は伏せ字のオンパレードにしてしまった、テレ朝が。ま、分かるが芸の無い伏せ字だぜ。ここまで視聴者を引っ張って来たんだ、もうすこし、やりようがあるんじゃないの。

彼の意見は、侵入経路は風呂場の窓ではなく、玄関から顔見知りの客として入ったというのだが、まったく同感だ。合理的な説明だと思う。顔見知りの怨恨だというのも真相にかなり近そうだ。怨恨というのに、公安活動中のトラブルを含めればね。

同意しかねる点は、犯人を日本人と断定していること。十分な証拠をあげていない。納得出来る説明がなされていない。

彼の説明のもう一つの要点は包丁の買い方とか使い方からみて襲撃のプロとはみていないことだ。これは残された証拠、状況とも一致する。しかし、ここでもう一歩踏み込んでほしかった。

私はプロと見る。プロだったらどうするかな、プロの手口だと分かる鮮やかなやり方は逆に容易に対象を特定しやすくする。素人の犯行と思わせるのがこの種のプロの普通の思考だろう。
それとFBI氏は一人の犯行と見ているようだが、その理由に番組内で全く触れていない。この点も不満の残るところだ。

プロの偽装された手口と見るのは、それでも余裕を持って四人全員を殺害して目的を達していることだ。刃物の扱い方も知らない素人が個人的な怨恨で逆上して完遂出来るようなものではない。

FBI氏は死体の状況とか、死体の上に乗せられた引き出しや衣類の置き方を重視しているようだが、そうしてそれぞれにサイコの特徴を結びつけているようだが、もし犯人が「てだれ」のプロだとすれば、かれ(ら)も当然その種の知識をもっていて、捜査の目をあざむくために、わざと偽装する可能性は十分ある。

公安同士の争いと言う可能性はFBI氏の説明だけでは排除できない。あるいは産業スパイ事件かも知れない。被害者が報道を規制されているコンサルタント活動をしていたとすれば。

いずれにせよ、マスコミは被害者の職業、会社、仕事の内容を取材すべきだ。この番組でも職業に触れようとする場面を作っているが悉く応えなしになっている(これは意図的なのかな)。