あるインターネットの記事によると、ブラウザーをエッジに切り替えた顧客がアップデートしたらブラウザーが動かなくなったとインターネット上で救助を求めている。多分マイクロソフトの隠れ御用を務めるIT評論家や自称IT訳知り男(女でもいい)がたかってきて、こうしたらいいとかああしたらいいとかフォローしているが、一向に問題は解決しないようだ。
導入当初からこの有様である。大体アップデートは例外的にやむをえない事情があって行うものである、一般企業ではね。最初から充分に仕上げていない危なっかしい商品を売り出すようなもので犯罪である。例えば、医薬品でいえば十分な治験を行わずに販売するようなものである。自動車でいえば、安全性を十分にチェックしないで売り出すようなものである。顧客が事故をおこしたらその事故を資料として改善策を考えようというふとい魂胆である。利用者の犠牲の上に製品を改善しようというのである。
マイクロソフト製品をインストールすると最初に出てくるメッセージがあるだろう。「製品の改善のために不具合をご報告ください」といった強制的に同意のクリックを強要する内容が。使用者の犠牲の上に商品を仕上げていこうという犯罪者的魂胆である。
ま、事情によって、万全に仕上げたと思っても不具合が出てくくることはどの業界でもある。製薬会社では販売中止とか、保障とか、製品の回収で対応する。自動車業界でいえば、リコールとか。それもまれにしか起こらない。彼らなりに発売前に念を入れてチェックするからである。
マイクロソフトはどうだ。アップデートがのべつ幕なしにくる。日に数回来ることもある。そして悪徳企業の共犯者であるIT評論家はMSの口車に乗って、アップデートを要求されたらすぐにやれ、とご説教だ。アップデートしないやつが被害にあっても、それは顧客が悪いと脅かす。こんな非条理なことがあるか。
ではこれがIT業界の特殊事情なのか。宿命なのか。業界の片隅で細々と生きているアップルという企業がある。かって、アップルのPCを使ったことがあるが、アップデートを要求される回数はマイクロソフトに比べると比較にならないほど少ない。マイクロソフトの御用を務める「IT評論家}が早速御用を弁じていた(恥知らずな強弁的弁解をしていた)。
「 マイクロソフトは市場で圧倒的なシェアを占めている。したがってハッカーに狙われて、脆弱性をつかれることが多いのだ」と。こんなのは理屈にならないだろうが。所詮は利用者が馬鹿なのかもしれない。こんな説明に騙されるようなら。
業界で圧倒的シェアを占めるなら、MSは発売前に商品の完成度に念には念をいれて留意すべきだろ。余計その責任を自覚すべきだろう。EUでは過去マイクロソフトの犯罪的行為に数兆円規模の課徴金を何回かかけているという。日本政府はどうしたのだ、独占禁止法の第一の対象はマイクロソフトである。職務怠慢はよくない。