このブログでかって、二首相論を提案したことがある。外交担当の首相と内政担当の首相を分けるべきだというのだ。
安部さんの国際的な知名度は歴代首相の中では抜群に高い。外国の高位の人物の弔問希望者も多いだろう。先の葬儀の際にもそういう打診が多くあったようだ。それに対応するにはそれなりの段取りが必要で政府も大分慌てたらしい。だから外国からの弔問者に対していわゆる「お別れの会」的な場を国費で設定するのはいい、というかやむをえまい。
外交の場で存在感を示したと言ことでは安部さんは歴代首相のなかで群を抜いていた。しかし、内政ではボロが大小取り交ぜて多い人だった。脇が甘いというのか、近寄ってくる人物、勢力に胡散臭いのが混じっていた。これは否定できない。人徳の欠如か側近を含めて政治判断力の問題なのかは分からない。
いずれにせよ、国葬という名称には一考の余地があるようだ。「しのぶ会」なんてのはどうだ。