東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

木島の次は小澤だ

2012-04-14 08:40:19 | 社会・経済

木島被告に死刑判決が出た。次は小沢一郎だ。裁判員裁判は状況証拠に基づき死刑を宣告した。

小澤被告側の弁護団の主張は、物証がない、状況証拠しかないということだけである。こういう裁判戦略は明々白々な凶悪犯が死に物狂いで捨て鉢で取る振る舞いであって、国民の選良であるべき政治家のとるべき態度ではない。見苦しいかぎりだ。品位もなにもない態度である。

刑事訴訟法でも証拠の証明力は裁判長の自由な判断に委ねる、とある(第318条)。

小澤を無罪にすることは日本の民度をはかる試金石となる。

小澤のこの裁判の本質は、次のようなものである。

これまでの判決は物証がない、秘書と本人の証言が食い違うから不起訴というものだ。そういう状況を承知の上で国民は再審を求めた。すなわち、問題をもう一度俎上にあげて、関連する状況、各種証拠から合理的に判断しても小沢一郎は無罪と言えるのか、を判断することである。それを国民が求めている。それが今回の裁判の任務である。それ以外にはない。

これまでの裁判と同じ手法をなぞっていては意味をなさない。

新しい物証が得られれば、それはそれで結構なことであるが、そんなことは非常に確率が低いという認識の上で、状況証拠を含めて問題を再度遺漏のないように精査して判断してくれ、というのが国民の要求である。

物証がないとか、本人の証言が否定的だからと言う同じ理由で無罪にしたら、この裁判は国民の負託を全く果たしていない。