東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

北方領土問題解決を考えるヒント

2013-05-05 17:58:28 | 国際・政治
安倍総理の訪露できっかけは出来た訳だが先のことは知恵の出しかた次第だろう。

この問題が1980年代まで解決しなかったのはしょうがない。東西冷戦で日本は西側を選択した訳だから動きようがない。

1990年代以降は日本側の交渉の仕方に責任が無いとは言えない。お題目を称えていればいいということでもない。

アメリカは日本を従属的な地位においておくために、日本周辺のいたるところで紛争の種を意図的にばらまいている。尖閣もそうだ。

「領土問題には立ち入らない。どちらの主張にも組しない。しかし、日本側の実効支配にシナが挑戦することには反対だ」なんていうのは、シナにひょっとしたらという期待を抱かせるだけである。アメリカの本音は、ドンパチが始まるのも困るが日中がこの問題ですくみ合って、とくに日本がこの地域で影響力でアメリカをしのぐのを阻止する道具にしている。そのために、曖昧な態度を取り続けている。

竹島の問題もしかりだ。この問題が存在する限り、必要に応じてアメリカはこの地域を自分のさじ加減で操れる。

北方四島もそうだ。冷戦後もアメリカはロシアの勢力拡大を臨まない。北方四島問題で日本が原理主義的な態度を取り続けることはアメリカの思惑通りだろう。

アメリカが北方四島復帰運動に陰に陽に資金を援助していることは間違いないだろう。日本は真のナショナリストとは何かを深く考えてみる必要がある。