オットセイが
埼玉県の田んぼに紛れ込んだ。荒川から新河岸川を上ってきたらしい。川から田んぼまで用水路でもあるのかね。川までアザラシが紛れ込むのは最近散見するが、田んぼのなかまで入り込むとはびっくりだ。地霊にでも導かれたのか。動物の鋭敏なGSPを乱すようなマグマの変動が東京湾や関東平野の地下で起きているのか。あるいは皇室に男子が誕生したお祝いかな。
ところで友人に地霊に呪縛されたような人生を送っている男がいる。すこぶる成功している人生なので地霊に祝福されている男というべきか。彼にとっては地霊が守護霊なのかもしれない。
その男も最近までは気がつかなかったそうだ。偶然嘉永年間の江戸切り絵図を見て気がついたそうだ。それによると、彼の生まれたところはさる藩の下屋敷のあった所、そして学校を卒業して就職した会社の所在地がその藩の江戸上屋敷のあと、そして結婚して購入したマンションがやはりその藩の中屋敷跡であった。おかげですこぶる順調な人生を送っていますとさ。おしまい。