そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ消費者は我侭だろ

2006-09-26 | ゲノム編集

以前に「週刊金曜日」に本物の牛乳が飲みたいといった投稿があった。内容的には、市050602 販の牛乳などの現状を憂う、極めて真面目な意見だった。しかし、生産の現場からすると、一般の消費者は安価なものを求めて、安ければ何でも買うのが現実である。安価なものを求める結果、海外への依存度が増したのである。日本の農民に正当な対価を求めないなら、生きていくために当然効率優先の生産形態が主流になってくる。

価格はそのままで、あるいは価格のことなど何も考慮せずに、本物の食を求めるのはお門違いでないか。そこで私は「本物の牛乳を飲みたければ乳牛を飼えばいい」と、反論した。かなりの賛否両論が来たような記憶がある。

今回、オーマイニュースにBSEについて少し書いたら、沢山のコメントが寄せられた。結局は、今ある畜産製品をどう検査すればいいのか、安全基準は守られるのかが論議の対象になっている。牛や農民のことなどを考慮してコメントなどどこにもない。

農民に効率を求めたのは、この国の農政であり消費者ではないのか。その結果農民が選択せざるを得なかった現状を問題視するのでは、農民に行き場がなくなる。BSEはそうした、効率優先の飼養形態そのものを問いかけた問題でもあるのだ。

そうしたことに反論を書いてみました。目を通してコメントください。

http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001751

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