そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

経済成長を優先する印中

2010-12-03 | 政治と金

メキシコのカンクンで温暖化枠組み対策・COP16が開かれている。CO2削減を巡って、1997年の京都議定書に戻ろうとする動きがある。この時代は、何よりもアメリカのブッシュが戦争しPhoto_3 たいために離脱していることと、中国が参加していない。先進国の負担を検討する会議でもあった。

今や世界第二位の経済大国となって、CO2排出では世界最大級の国家となった中国である。これまでの事情は解らなくもないが、今更温暖化の責任を先進国に押し付けて知らぬ半兵衛はないだろう。この中国の態度に、世界第二位の経済成長を誇るインドが乗ってきた。更にEUがどうも京都議定書まで戻ろうとする動きがある。こうなると残るのは日本だけである。

京都議定書はかなり中途半端な会議である。排出権取引も、総論賛成の中で各論になるとうPhoto_2まくいっていない。というより事実上世界各国のコンセンサスがない以上、取引など無理な話である。先にCO2を減らしたところも、そうでないところも平等に削減するのは不平等である。というより無理な話である。

当時のアメリカのブッシュが、経済に大きな負担になると離脱した同様の理由が又持ち出されている。ブッシュは経済活性の妙案・戦争を引き出したのであるが、通常の国家では無理な話である。

国民経済まで背負わされている為政者たちに、理屈だけで温暖化対策を提案するのも難しいのである。コペンハーゲン以前に戻してどうなる。先進国に負担を任せようとする、中国やインドは冷静に対応するべきである。

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