民主党がもたもたやっている。小沢一郎の嫌だと拒否されて、国会招致は出来ない。カチンコチンの岡田幹事長に丸投げしたが、丸投げ返されて菅総理は動けないままである。ここで指導力を発揮したら、小沢派が自民党など野党と仙石、馬淵の首 を差し出すことを言いだしかねず、刺違えになってしまう。菅は動けない。
その一方で菅は、こともあろうに極右翼の集団の「たちがれ日本」と手を組むことを模索している。どうやら内閣改造をして連立を組むことで取り込もうと言うようである。民主党には節操がないのではないか。民主党が、先の衆議院選挙で国民に問うたもの何だったのだろう。
マニフェストが実行されないのは仕方ないこともある。しかしそれには、説明があってしかるべきである。何もかも実現できっると誰も思っていない。ところがそれがないまま、実質大幅な予算増になる防衛大綱を組み、企業を減税し一般庶民に埋め合わせを画策する税制改革をやる。民主党の持つリベラリズムは、何処にも垣間見ることが出来ない。
6月の党首選挙では、国会議員の投票数は菅と小沢は、ほとんど同数であった。世情を見て、菅に変わった勝ち馬主義の人物が少なからずいると思われ、実質的には小沢派の方が数が多いと見るべきである。小沢は自らを切ることが出来ない菅を平気で批判している。「菅になってから選挙は連戦連敗だ」「マニフェストは国民との約束だ」「統一地方選挙は勝てない」等などである。
92兆円の過去最大の予算案を決めたが、2年連続で歳入額を国債が上回る異常な事態になっている。埋蔵金は結局はほとんどなかったようである。埋蔵金は一度きりの金であるが、これにより多くの無駄が永続的になくなるのが本筋であったはずである。仕切られた事業のかなりの部分が復活している。あるいは、事業の本質を把握していない素人の判断が、玄人を超えることが出来なかったためである。
こんなことで民主党は良いのか?1年間は自民党の遺産のせいと言い訳も付いたが、今はそうもいかない。前にも書いたが、菅はあと半年も持たないのでないか。総理をこんなに変える国家であって良いのか?