明けましておめでとうございます。このブログを開いてから、もうすぐアクセス数が40万件になります。2年ほどで辞めるつもりの遊び感覚でしたが、4年を越えて次第に自分自身を励ます格好になってきています。一貫して弱者の立場と思って、あるいは時には思いこんだりして、様々な指摘の上今年はもう少し形をよくしたいとも思っています。
LCC(格安航空会社)が何故安価なのか、都会の人たちは考えていただきたい。郵便料金が、隣へ配達しても沖縄に郵送されても全く同じ料金である。かつて、国鉄が、常時満員の山手線も数人しか乗らないローカル線でも、料金は距離で設定されていた。書籍や化粧品には再販制度があり、全国同じ料金、定価が設定されている。これは僻地や、地方にとってありがたいことである。
LCCが格安と言われるのは、運営方法など企業努力もあることは認めるが、彼らはドル箱の路線しか飛ばない。常時機内を満席に出来る、路線でしかこうした会社の存続は無理なのである。こうして、彼らと競争することになる一般の航空会社はサービスなどを前面に出すものの、競争可能な価格に設定せざるを得ないのである。
その結果、地方の航空路線は犠牲になってしまうのである。自民党時代に、地方議員のメンツと土建屋のために、赤字の路線が際限なく建設された。こうした負の遺産はあるものの、地方の路線は人口の過多が利用者の数に比例し、赤字を理由に廃止され、地方をさらに疲弊させるのである。地デジも携帯電話も同じである。見ることが出来ないところが残されたまま、少人数を理由に切り捨てる。
正確に表現すれば、書籍や医薬品などに再販制度が残っていると言える。かつては、定価として全国一律の価格が設定されていたのである。価格破壊と称する経済活動の大波が、これらを飲みこんでいったのである。地方は賃金も安く人口も少ない。地方の人件費は低く物価は高いという現象起き、マイナスのスパイラルとして地方の疲弊は進行するのである。
我々が都会より格段にうまい魚介類や畜産物を食べていると粋がっても、それが主流であるはずがない。価格破壊を多くの人は支持するが、結局そのしわ寄せは地方に来ているのである。ネット販売は、こうしたなかかで利用する我々にとっては有難い存在である。しかしながら、売れない商品を並べる店舗は減るばかりである。ブログも地方もは、大変ありがたいツールでもある。