原子力調査委員会の会議で、斑目春樹原子力安全委員会の委員長が信じられないような無責任発言を繰り返した。
原発の安全審査指針に、「津波の記載がない。全電源喪失は考慮しなくてよいと記載されているのは、明らかな瑕疵である」と発言したのである。臆することなく堂々としゃべっている。
同委員会で、別の原子力安全委員は、「私は文系ですから、原子力のことはよくわかりません」と、答えている。
担当者が、2,3年で変わるために、全体を把握できない。電源喪失のことまで考えていなかった。これから考えるべきであるというのである。
斑目は、「これは指針であるから、一義的に責任のある電力会社は、これ以上のことをやるべきである。これを最低線と思ってやっていたのではいか」などと、うそぶいている。
指針などなくても良いということである。単によくわからないけど出した指針ということになる。それでは、瑕疵といわれるものなどないはずである。反省らしいことを口にするなら、それなりの意味合いを指針に持たせていたはずである。
この斑目という男が、6年前の発言が下記のサイトで見ることが出来る。この時斑目は「原発建設が嫌なら倍の金出せばいい。それでもだめなら5倍、10倍と出せが良い。危険性を全部考えたら、原発なんか建設できない。原発は信頼するしかないのです」としゃべっている。
まともな内容である。原発は危険でどこかでそれを隠さなければ、建設なんてできないとも言っているのである。原子力委員会は、まともなことを考えてはいたのであるがそれを外に出さなかった。出すと原発が建設できなくなるからである。委員会を信じたものがいけないのである。