そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

普天間は固定された

2012-02-07 | 政治と金

アメリカのイラク・アフガンの中東介入から、東南アジア太平洋地域へのシフトに伴って、沖縄の海兵隊のグアム移転の具体的な提案をしてきた。しかしグアム移転は、政権交代以前から検討さPhoto_3れていた。

日本の思いやり予算が欲しいアメリカと、沖縄にとどめ置きたい自民党との汚れた関係から、だらだら普天間移転問題を引きずっていた。グアムの町長が、インフラの不整備などを理由に、ぎくしゃくしていたのである。

民主党政権が、いったん普天間の海外移転などを持ち出し、結局自民党案の辺野古移設に戻ったが、一度は良い夢を持たされて裏切られた地元の反発は強い。

アメリカは、普天間の移転は当分かなわないと判断したのである。実質的に、現在普天間基地は固定化されている。この現実から抜け出す抱負はなく、アメリカは普天間移設は切り離して考えると言い出したのは、当然の成り行きである。

アメリカは4700人をグアムへ先行移転させる。日米合意の普天間移設が、今後どのような言葉で説明されるか見ものであるが、双方のメンツのためのものになろう。

私は、アメリカのこうした動きは、オバマになるころから始まっていたが、時を同じくして誕生した日本の民主党政権が、うかつにも沖縄をすっかり変えると思っていた。

政権交代は千載一遇のチャンスのはずであった。アメリカは財政負担と、中東戦争の幕引きをしたかった時でもあった。

戦略的にも、長距離を苦にしなくなってきていた。沖縄には、ほんの少しだけ海兵隊がいれば事足りる。それらの全てを裏切ったのが、鳩山坊ちゃまと防衛官僚である。今回の米軍の移転計画は、日本のためにアメリカがあるのではなく、アメリカのために日本が良いように使い走りされていることが分かる。

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返り咲くプーチンが穏健になるはずがない

2012-02-07 | プーチン

ロシアで反プーチンの動きが止まらない。来月の大統領選挙をを迎えて、長期政権になるプーチンの大統領返り咲きに、12万人ものデモが起きている。

Photo先の8年間の大統領時代は、極めて強権的な言論弾圧を繰り返していた。経済成長が、ソビエト崩壊後のロシアを救っていたことが、そうした政権姿勢でもプーチンを支持していた。

憲法で3選は禁止しているために、4年間はメドベージェフに傀儡政権を作らせ、自らは首相として実質的な権限を維持してきた。この後、8年間(彼は改憲して2期10年やる報道もある)を、政権を取ることに国民が不安を抱くの当然である。

しかし乱立する候補の中で、プーチン支持は際立っている。他の候補の支Photo_2持率は一桁台しかない。氷点下20度の民衆のデモは、第1回目で過半数を取らせないことにある。情勢は微妙である。プーチンの支持率は40%台である。

過半数の得票がなければ、上位2名の決選投票になるが、対抗馬がいないため結局はプーチンの再選が濃厚である。

プーチンとしては、メンツをかけて一回目で決めたいのであるが、そのために再度不正な投票を行う可能性もある。よほどのことがない限り、それでもプーチンは大統領に返り咲くであろう。確実に影響力は落ちると思われるが、長年のソビエト政権下で、多くの人は支配されることに慣れている。

返り咲いたプーチンは、今後も民族弾圧や言論統制を続けるであろうが、国民の反応がどの程度になるかわからないが、むしろ2期目の再々選のほうが面白そうである。

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羅臼港

春誓い羅臼港