そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

何とも情けない大阪市議会

2013-05-30 | 政治と金

大阪市議会で、橋下市長の従軍慰安婦をめぐる一連の発言を受けて、自民、民主系と共産党などが、問責決議案を提出した。当初は公明党も加わっていたが、松井大阪府知事の、問責が通れば選挙になると脅し、橋下を援護した。

選挙になると恐れおののいた、市議会ではキャスティングボードを握る公明党は、問責決議案と一言一句変わらない、注意文書のようなものを出した。問責も注意文書も過半数には至らなかった。選挙に勝ってしまうと、あらゆることがミ禊になってしまう。免罪符を与えることになることを、嫌ったともいえる。

大阪市議会は、選挙にはめっぽう強い橋下脅しの軍門に下ったのである。選挙は想定外だった大阪維新の友党である公明党の日和見が、橋下を救った格好である。

橋下の一連の慰安婦発言、それに続く沖縄米軍の日本女性利用しろ発言で、もっとも救われたのが、安倍晋三である。安倍首相は、野党時代や閣外にあって、橋下と遜色ない発言を繰り射返していた。

橋下の強烈な、世界各国からのバッシングを見て、これは当分だんまりを決め込もうとしたようである。橋下はいわば、安倍のスケープゴートになったのである。維新の協力がいる96条改定も、当分は全面には出してこないだろう。急速に維新の会とは距離を取り始めている。

それにしても、大阪市議会は何とも情けない政治的動きに終始した、本日(5月30日)の一連の動きである。

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