そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

明日で第一次世界大戦から100年経つが

2014-06-27 | 戦争

明日(6月28日)で第一次世界大戦が始まって、100年になる。サラエボでオーストリア=ハンガリー皇太子夫婦が暗殺された日である。先月も書いたが、この戦争は今日の戦争の原型を形作ったともいえる。
Ww1_00 それまでは、日露戦争のように二国間の戦争が一般的であったこと、そして戦闘者・兵士が死亡するものであった。
ところがこの戦争は、同盟国関係が複雑に入り混じって、敵の敵は味方だったり、過去の怨念から連合国側に付いたり、同盟国側に味方したりした。現在、他国をも巻き込む戦争の安倍政権の理屈、同盟国は助けねばならないという構図がここにある。正邪を問うこともなく支援するのが同盟国というのである。あるいは利害関係で支援するのが、同盟国である。多国間戦争と言える。
この大戦以降、一般市民が戦争で殺害されることが日常的に行われるようになった。とりわけ、第二次世界大戦では、略奪や空襲更には、原爆のように、非戦闘要員・一般国民の方が圧倒的に多くなったのであWw1_02 る。死亡者が1000万人を超える、人類がこれまで経験したことのない、大戦争となった。
もう一つ、未来に禍根を残したのが、戦争終結への手順である。ほぼ1年にわたる交渉はほとんどが決裂した。その結果、ドイツのように賠償を放棄すると言い出した、ヒトラーが登場する基盤を作り出したことである。

Ww1_04 今日明日とヨーロッパでは、100年を記念するセレモニーがいくつか開催されている。世界を戦場にしてきたヨーロッパの責任は小さくはない。現在でもウクライナに火種を抱く。話し合いこそが、戦争回避への道であるが、EUはロシアに対して、挑戦的でもある。
この100年で起きた戦争や地域紛争は、すべて自衛の戦争である。自国は特定の国家から狙われている、その国を攻めるのが自衛になるという論理である。自衛の理由がなければねつ造でもなんでもするのが、この100年の戦争理由である。自衛を戦争理由にした100年ともいえる。
日本では安倍政権が、その自衛権を集団的にやろうとする道を画策するのである。
100年経っても戦争を終わらせるどころか、安倍晋三のような戦闘的国粋主義者を首相を選び、戦争への道を拓こうとする愚かな国家日本国民であることを、恥じなければならない。

コメント (7)
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