安倍晋三の腹心の友、加計孝太郎が長年の懸案である獣医学部開設の手段として国家戦略特区を利用したのは、議長の安倍晋三のアイディアであったとする疑惑が払拭されることなく、延々と続いている。
岩盤規制という言葉を安倍晋三は当初は頻繁に述べていたが、獣医学部の開設に岩盤などどこにもない。仮にドリルで開けた規制の岩盤は崩されたなら、次ぐ次と新たな事業が展開されるはずである。そんなものは何処にもない。加計学園に限って、加計学園だけに獣医学部の開設をみとめた。
腹心の友の過去孝太郎と会食やゴルフやバーベキューなど頻繁に重ねている。これらの経費の負担はお互いに、驕りおごられとのことである。腹心の友の計画を知っていれば総収賄に問われることになる。そのため、特区構想が会議に出された時、2017年1月20日にしなければならなかかった事情が安倍晋三にある。それ以前は全く知らなかったことにしなければ、腹心の友共々罪に問われることになるからである。そんなこと誰も信じる者はいない。
ところが、愛媛県側から新たな文書が出てきた。2015年2月に学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会して学部新設の目標について説明し、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と返した、と記録されていたのである。打ち合わせをした際の加計学園側の発言を記録したものだという。
つまり、罪に問われないボーダーラインの日の、2年前には知っていたということになるのである。
別の文書では、2015年3月24日に首相官邸で柳瀬唯夫首相補佐官と加計学園関係者が面会した際のやりとりで、柳瀬氏が「獣医師会の反対が強い」とし、「この反対を乗り越えるため」「内閣府の藤原地方創生推進室次長に相談されたい」と述べたことも記載されている。
安倍晋三と加計孝太郎に逃げ場はなくなった。いくら隠しても、次々と事実を裏付ける文書や証言が飛び出してくる。