そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

外交経験もない異質で身勝手な同質のトランプと金正恩、茶番のやり取り

2018-05-26 | 安倍晋三
外交経験が全くないまま、ひょんなことから国家のトップに就いたトランプと金正恩である。自分が全てを決定する、しなければ気が済まない、ある意味裸の大様でしかいられない、本来であれば為政者に全く不向きな二人である。手加減ができない。相手の気持ちや立場を知ろうともしないし、忖度もない。手加減を知らない不規則発言や態度は、言葉や態度ほど重くもなく、意味もなく中身もない。
今回の米朝会談のやり取りを言葉の中身ではなく、二人の我儘な性格から読み解くと解り易い。金正恩はトランプがかつてのアメリカの指導者と異なって、脅し言葉に鈍感であり、過去の経緯や歴史やメンツなどを理解していないことに気が付かなったのである。朝鮮半島の南北関係を、一気に和ませて核放棄を打ち出し処までは良かった。とりわけ南北首脳会談はそれぞれの地域で好感をもって迎えられ、文大統領の支持率も70%を超えるまでになった。
金正恩はここぞとばかり、アメリカに先手を打った。言葉で汚くののしり合うことも、以前に戻ったかに見えたりもした。北朝鮮が本当に望んでいるのは、政治体制の維持と経済支援である。そのためなら何でもやる、核でもミサイルでも、核放棄でも米朝首脳会談でも。
北朝鮮の核放棄の評価の質が米朝で大きく異なる。放棄が前提のアメリカに対して、北朝鮮は検証ができない自己放棄をそそくさとやって仕舞った。北朝鮮の言葉の攻撃と相まって、これがトランプの心情を悪化させた。金正恩はトランプの反応を甘く見た。
トランプには中間選挙を控え、北朝鮮との関係を悪化させたくない事情がある。その事情を消すような行動を金正恩が取ったのである。会談を保護されると困る、金正恩は異例の後期反応をした。かつてない低姿勢を見せたのである。
世界は大騒ぎをしたが、この異質の指導者二人のキャラクターは、これからも何度も物議を起こすであろう。今回トランプは矛を下げたが、6月12日の会談が保証されたわけではない。ましてや、言葉上や文言で、条文として交わされたとしても、どうなるか解らない。トランプは多分残り3年もないだろうが、金正恩は半世紀は為政者で居続ける可能性すらある。余裕があるのは俺とは言わんばかりである。
滑稽なのは、会談が中止されることを本音で願っていた安倍晋三は、世界だただ一人会談中止を歓迎する声明を出した。トランプと金正恩の会談するのしないのなどのやり取りが茶番であることを、世界の人たちは知っているからである。この外交音痴の安倍晋三は、プーチンに今回はいくら金を出すのか知らないが、軽くあしらわれて帰国することになるだろう。安倍昭惠を伴って。
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