トランプが仕掛けた中国との貿易戦争である。おかげでアメリカはかつてない好景気の中にある。多くのアメリカにひれ伏す国家がある中で、中国だけは違っている。あらゆるるものに25%の関税をかけることになったが、中国は怯むことなく応ずることになる。
トランプは中国を理解していない。中国は共産党の一党独裁体制である。国民側からの民意とか民主主主義は存在しない。共産党が民意を忖度して、こうだろうという事で政治を担うのである。国益のためなら国民などお構いなしである。
中国の経済政策は成功するかどうかは関係なく、躊躇いもなく進められる。共産党が決めたこと以外の選択肢はなく、銀行は実質すべて国営である。あるいは国家の意思に沿うことでしか存在しえない。
トランプも政権を握ってから誰の意見も聞かない。トランプには協議も検討もなく決定しかない。中国の政治体制に酷似するが、民意は存在しポピュリズムが幅を利かす。選挙のハードルは受けなければならない。
トランプには国内に反トランプを抱えることになる。トランプの経済政策は、30年前の日本に対して行ったバッシングに似ている。国際間の貿易を収支だけで判断する。貿易赤字は許せないのであるが、それを生産体制を移入したり技術交流などをするなりして、世界各国は克服してきたはずである。トランプはそれが許せないのである。
アメリカは事故訓有終あ技術で外貨を稼がなければならない。トランプの狭量な経済政策は、議会の圧力に怯えながらすることになる。トランプには失脚する可能性がある。
中国は国民に忍耐を強いることを平気ですることができる。時間がかかればかかるほどこの貿易戦争は中国が有利になる。トランプはどこかで、トランプはその時はいないかもしれないが、折り合いを受けなければならない時が来る。アメリカの敗北が用意された戦争といえる。