酒乱の国会議員がその挙句に、「北方領土を戦争で取り戻す」ことを元島民に吹っ掛けたのは、酒の上での本音であろう。国会議員の失言はほとんどが本音でしかない。しらふに戻っても迷惑をかけたと言ったが、言った内容を否定は否定はしていない。
国会がこの男に辞任勧告を出すのに渋ったのは自民党である。野党の案に乗りたくなかったのであろうが、持ち出した議員辞職は自らの判断にゆだね理屈など理由にはなていない
発言内容が憲法に抵触する。この酒乱の代議士は、「言論の自由だ、言論の府である国会が自らの首を縛る」と反論している。日本という国家は、憲法で戦争を放棄している。それを手段にすることは憲法違反である。戦争によるとは、勝たなければ取り戻すことができるわけがない。仮に戦争になっても巨大なロシア軍に日本の自衛隊が適うわけない。
論理的にも物理的にも矛盾する、単なる空論でしかない。組織的にはもちろんこと個人的にも実践できることなどではないのである。
そもそも武力による領土変更は国際法に反する。仮に勝利して奪還しても国際的に認められるものではない。
交渉技術としてもロシアを利することになる。幸か不幸か、現在のロシアには北方領土を失う可能性に危機感などない。安倍晋三が返上を決めたからに他ならない。領土交渉を安倍晋三は、プーチンに下野しすでに放棄している。日本のバカ国会議員の発言を引き合いに、国民を引き締めにかかることだってできるが、今のところ大人の対応ができるという事である。
いずれにしても、国会議員どころか国民レベルの発言であっても、極めて稚拙な発言といえる。こんな低レベルの人物を、出自と若さで選出した国民のレベルも知れたことである。