そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

トランプのお褒めの言葉をもらっても

2019-05-29 | 中東

ドナルド・トランプにも安倍晋三にも、人間としての倫理観が全くない。特にトランプは、アメリカファーストしかない。彼には結論しかない。イランの核合意放棄にしても、ほとんど根拠がないかすでにアメリカが認めていた内容でしかないのに、一方的に離脱した。他の6カ国の意見など耳も貸さない。一方的離脱である。イランに瑕疵があるなら協議の対象にすべきである。トランプには結論しかない。
イランは核を持っていないが研究開発はしていたようであるが、それすら認めていない。それでいて、しっかりと核の保有を公言する北朝鮮には甘い態度を示している。
イスラエルについてはもっと意味不明である。イスラエルは明かな核保有国である。ところがトランプは、イスラエルの核についてはだんまりを決め込み、国内票の取り込みのためにイスラエルのことなら何でも聞く。長年の懸念事項の首都問題さえ、易々と言いなりになる。ゴラン高原はシリアから暴力的に取り込んだ領土で、国連決議はイスラエルの領土と認めていない。これを易々とトランプは容認した。
イランは内容はともあれ、国政選挙を行って政治の指導者を決めているが、サウジアラビアは、男尊女卑のワッハーブ派の非民主主義の王政体制である。民主主義を標榜するアメリカは王政国家の方を支援する。
アメリカはダブルスタンダードというには言葉が当たらない。特にトランプになってからは、国の数だけスタンダードがあるといってよい。基軸になっているのが、目先の国益である。もしくはトランプの私益である。トランプのアメリカファーストはその意味では解り易いともいえるが、指導者としては失格である。
世界の指導者たちは、我儘なトランプに手を焼いている。まともに話せないからである。一人だけ例外がある。なんでも従う安倍晋三である。世界中から失笑をかうおもてなしの限りを尽くしてはみたものの、トランプが応えてくれる保証は何もない。8月にはトランプが満足する回答をしてくれると、安倍に全く忖度姿勢のないことを発言している。
そんな安倍晋三が、ある意味トランプの一人芝居のイランとの緊張関係の仲介をするなどと言い出している。無理である。安倍晋三にそんな度量も知恵もあるわけがない。ことごとく失敗している外交を世界は見ている。
イランはペルシャの昔から親日国家である。出光佐三がイギリスとアメリカなどの経済制裁下のイランの石油を買い付け救済した歴史もある親日国家である。アメリカの隷属国家になってそれも怪しくなっていたが、安倍はなにをするというのだろうか。
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