そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

嘘で塗り固めた五輪の聖火リレーが始まったが

2021-03-25 | オリンピック

聖火リレーが始まった。双葉町の駅周辺をぐるぐる回るだけである。復興が全く遠い風景を背景に、「震災復興五輪」を謳ったが始まったのである。双葉町の人達のほとんどが帰ってこない。「コロナに勝った証として」行われるにしては、感染対策が徹底されたカンキャクがマスクで沿道で手を振っている。
浪江町と双葉町の地元の人はほとんど参加していない。復興を掲げるなら、10年経っても事故後の姿がまざまざと残っているところを通るべきであろう。ありのままの姿を隠して復興を掲げるのも奇妙である。
セレモニーとしてはあまりにも淋しいが、それでは意味がなかろう。緊急事態解除が、聖火リレーの開催を意識しているのは明白であるが、「希望の道を開く」と聖火リレーを称える、橋本聖子実行委員長の言葉が虚しい。周辺に誰もいないではないか。
なんとしてもオリンピック・パラリンピックの開催をやりたい、やり遂げたい連中は、虚言で誘致しことへの悔悛の情を、金が回ってゆけば文句も出ないと見込んでいるのに他ならない。最も大きな誘致の嘘は、大会費用である。旧施設を使う、半径35キロで全種目をこなせると嘘ついた。6500億円ほどとぶち上げた嘘は、すでにの3兆円にも及んでいる。
福島原発の汚染は抑え込んでいるという大嘘は誰でも知っている。これを口にした安倍は、誘致成功すれば問われることもない。恥ずかしい限りである。東北震災復興の証も、コロナ克服の証も口から勢いよく出てきた嘘である。大会会場は木製でエコなどと言うのも、インドネシアの熱帯雨林の伐採で一村壊滅の丸坊主にしてしまっている。オリパラで背負った負債は誰がどのようにするのだろう。
変異株は広がり、そもそも過去最多感染者が出ている地方も数多くある中、第4波が懸念されている。見切り発車された聖火リレーの最中に走者に感染者が出たどうするのであろうか。
コメント (1)
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