そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

この国に安倍晋三がいたという不幸

2021-03-29 | 安倍晋三

安倍晋三が詐病を理由に政権を投げ出してトンずらして検察の動きが少々変わりつつあるようにも見える。取り巻きにイエスマンだけを置いて政権の座にいる人間なら、嘘に嘘を重ねれば誰も反論しなくなる。
安倍晋三の政権は嘘と忖度と身内のかばいあいという、狭量で前代未聞の失政の連続であった。
〇アベノミクスは名目GDPの見直し改案で虚構の数字を並べ立て、大儲けした金満家を前面に成果を鐘と太鼓で喧伝する。日銀は懸命に買い支える株価は、最早健全な国家の金融とは言えない。7年間2%のインフレをマイとぢ目標にしているが、これは全く成果がないということである。失敗という言葉以外に適当な言葉が見当たらない。
〇2013年12月の「特定秘密保護法」、2014年7月の「集団的自衛権行使容認」の閣議決定は、憲法を骨抜きにするため戦前回帰の戦争への布石に他ならない。2015年9月のほとんど論議などなく、説明不足どころか説明そのものを行き詰らせるもので、安保関連法(戦争法)は日本に軍靴の音を響かせる違憲法である。
〇2017年の「共謀罪」は国家への忠誠と、自国民を監視下に置くというものであるが、まともな説明など何一つない。
〇森友学園、加計学園は配偶者と旧知の親友のために動き、取り巻きが忖度しまくって蓋をしてしまった。嘘にまみれた事件であるが、公文書を改竄し隠匿し隠蔽して忖度してくれた官僚は罰せられるどころか、時を見て全員がご出世と言うシナリオが待っている。これはしっかりとセコイ菅義偉に継がれている。安倍昭恵は逮捕もされない奇怪な国である。
〇二度に及ぶ消費増税の裏で法人税の減税が行われ、底辺から金を吸い上げ上部の大企業などを優遇すし、アベノミクスも作用し格差社会の進行を加速させた。
〇北方業領土はプーチンに赤子の手をひねるがごとくにあしらわれ、3000億円を提供し完全に終結した。報道はされないというおまけ付きで。
〇桜を見る会は、会そのものが指摘に参加者を募集し、前夜祭はご招待という公職選挙法違反である。
数々の不祥事を重ねなががら、言葉では謝罪をするし、真摯に説明する、責任を感じていると言いながら、全くのナシの礫である。誰も責任を取らない。

検察の逆襲らしきものもが始まっているようにも見える。小渕優子元経産相や甘利茂経済再生相を無実にして握り潰した、黒川弘務がとばく罪で略式起訴され、安倍の側近の菅原一秀経産相も不起訴を略式起訴するようであるという。安倍の公設秘書の配川博之が略式起訴を受けているが、尻尾きりにならなければいいが、明らかに安倍晋三が政権中枢にいた時とは違う風が司法に引き始めている。
嘘つくことは政治にあって良い場面もあるかもしれないが、それは大局的、長期的な視点を重視する視点が担保されてのことである。しかし安倍ような私的な言訳、言い逃れのためにあってはならない公文書の隠匿・破棄隠蔽などは論外であり犯罪でもある。
安倍のいた7年8カ月は、日本を決定的に堕落させた期間と後の歴史は評価することであろう。

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