
経済評論家の内橋克人さんが亡くなられた。経済学を研究室から外に出して、圧倒的多数の弱者のための、経済を訴え活動されていた。
不安を煽り競争社会へと人々を引きずり出す社会に警鐘を鳴らし、地方の重要性を循環という視点から重要性を訴えていた。菜の花革命と呼び、循環共生社会の実現を試みている。
地域内で食料(Food)と電力(Energy)と福祉(Care)で行うべきと、頭文字をとってフェック(Fec)活動を訴えられていた。地方を重視して循環社会の道や方策を模索されていた。
何より小泉純一郎の時代、竹中平蔵による新自由主義思想による、効率を求めることへの警鐘は手厳しいものがあった。内橋さんの指摘通りの格差社会が厳然と現在存在している。
内橋さんは幼少時空襲の度に、町内の防空壕に避難していた。幼い内橋さんのために設けられた定位置が、防空壕内にあった。ある日の空襲で逃げ込めなかった時、爆弾が防空壕を直撃しあ。内橋さんの定位置を爆弾は直撃しその人だけが死亡した。私の全ての原点はここですと、おっしゃられていた。温厚な口調で手厳しい理論を展開する姿を思い出す。
内橋克人さんのご冥福をお祈りする。