テレビ朝日は、羽鳥慎一モーニングショーでコメンテーターを務める、職員の玉川徹に謹慎処分(出勤停止10日間)を下したと発表した。玉川は番組は降りないとのことである。
玉川徹は9月28日の番組に出演、菅義偉前首相が同27日の安倍晋三元首相の国葬で読んだ弔辞について「電通が入ってますからね」などと発言し、翌日の番組で「事実ではありませんでした」と謝罪した。
テレビ朝日は電通の顔色を伺ったのでろうが、権力者面した電通の横暴さが裏にある。電波の許認可される側の忖度である。テレ朝は職員の自由な表現を咎めた。
田崎の言うように国葬のハイライトでもあった、安倍晋三の山縣有朋の美談を玉川はおかしいと思ったのであろう。その直感は間違ってはいなかった。
菅義偉の弔辞は感動的で、確かに電通がやりそうなことではある。それはこれが事実であればという前提であるが、所詮寸足らずの菅義偉である。
菅がこんな美談を思いつくわけなどなとの直感である。それを玉川は電通にむすびつけたのに違いない。そこまでは良かったのであるが、この弔辞がパクリと気が付いていれば様子が違っていたろう。しかもそれが、弔事対象の故人のものであるから、殆どお笑いである。
玉川の早とちりは拙かったあろうし、裏をとってからでも良かった。たまに勇み足はあってもいいだろうが、めげないでいただきたい。スパイスの料理ほど不味いものはないからである。