そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

円安はアベノミクスの残滓である

2022-10-18 | アベノミクス
円安はアベノミクス失敗の結果である。上図は2014年ニューヨークタイムス紙に掲載されたものである。何度か本ブログでも失敬したが、安倍晋三が経済対策を打ち出して間もない頃であるが、走ることのできない救急車(アベノミクス)に点滴する経済を乗せている。救急車のアベノミクスにタイヤはない。海外でこの種の風刺画は多くあり、日本の経済対策の本質を早々と喝破していたのである。下図は右下の矢だけが的を得ているが、これが異次元の金融緩和策だと思われる。
繰り返しになるが、アベノミクスは三本の矢で説明されるが、何度も繰り返すが、実際に形を見せたのは、第一の矢の金融緩和だけである。
2,3の矢は要するに経済成長ということであるが、金をばら撒いたのであるが、大企業と富裕層をより豊かにさせるだけで終わっている。
早川英男・元日銀理事 はアベノミクスについて、『大規模な金融緩和で円安が進んだこと、それに伴い株価が上昇した点を指摘し、それ以外に取り立てて起こったことは何もなかったのではない。』と述べている。
政治的資本の投入と経済動向データーの偽造ともいえる操作で、見せかけの経済成長を安倍セイン像は喧伝したいたが、成長部分は大企業の懐に(内部留保)収まっただけである。実体を伴わない日本経済に見返りが来た。
そして現在、円安の進行が止まらないが、アベノミクスの残滓ともいえる。とりわけ金利政策は柔軟性がなく、8年間も壊れたレコードのように「2%のインフレ」と同じことを言い続けている。踊り場にいるとか健全な待期期間とか、言葉で黒田総裁は誤魔化し続けてきた。ゼロ金利政策は、巨大な負債を抱えた日本では、1%上げると返済だけで国家予算の1割にもなる返済額が増える。そのための躊躇であろうが、だれが国際乱発したか、結局はアベノミクスの後始末でしかない。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港