参議院で、「 統一教会(現世界平和統一家庭連合)に賛同する党員は我が党には一人もいません」と、大見栄を切った参議院自民党幹事長の世耕弘成である。自民党とりわけ安倍晋三を支持する右翼勢力にとって、統一教会の韓国の民族主義は到底受けいれることなどできない。世耕はどこまで知っているのかはは明らかでないが、自民党が岸信介からの統一教会との極めて深い流れについては、無知であった公算が大きい。
ところが祖父・父と繋がれた反共だけを基軸にした統一教会との繋がりを、途中参加の金魚のフンの世耕は熟知しているようには見えない。
朝日新聞の報道によると、統一教会関連団体が、今年の参院選や昨年の衆院選で、自民党議員に対し、憲法改正や家庭教育支援法の制定などに賛同するよう明記した「推薦確認書」を示し、署名を求めていたことが分かった。 統一教会が無料の選挙協力する見返りである。
確認書の中身は、〇憲法改正、安全保障体制の強化〇家庭教育支援法および青少年健全育成基本法の制定〇LGBT問題、同性婚合法化の慎重な扱い〇「日韓トンネル」の実現を推進〇国内外の共産主義勢力、文化共産主義勢力の攻勢を阻止――などの内容が柱 となっている。こうした確認書の交換は、政策協定といえるものである。
3名ほどが確認されているようであるが、実態は相当数の議員が取り交わしているものと思われる。党内には誰も統一教会の賛同者はいないという、世耕の演説はお笑いである。
今日夕方になって、記憶にない嘘を連発していた山際大志郎経済再生大臣が辞任した。統一教会と関連のない人物で組閣したはずの岸田総理であるが、統一教会関連者を外すことができなかったのである。
自民党は統一教会によって作られていると言って過言でない。共生関係にあるといってよいだろう。