普天間基地(普天間飛行場: Marine Corps Air Station Futenma:MCASFutenma)を、辺野古に新たな基地ができてもアメリカは返還しない。6割の機能は残すことになるというのである。
世界一危険な飛行場とは、辺野古新基地建設に向けたお題目に過ぎない。危険であることはアメリカ軍にとって、関係ないことである。
普天間基地の滑走路は、一本しかないが2700メートルもある。辺野古新基地は滑走路は二本あるが、1200ートルしかない。面積に至っては普天間基地が480ヘクタールに対して、新たに海上に作られる辺野古基地の面積は205ヘクタールである。辺野古基地は普天間の半分以下である。アメリカが普天間を手放さない理由が見えてくる。
辺野古はキャンプシュワブからの継続地であるから、橋本龍太郎の海上ヘリポート案の延長でありながら、海に開けていることに意味がある。アメリカは日本が2兆5500億円でつくってくれる基地は使用はしたいであろう。
普天間をアメリカが危険除去したと称して、飛び地の基地を手放さないだろう。6割の機能を残すとは現実的な話である。アメリカならやりそうである。安倍晋三ならそれを認めそうである。
少女暴行事件の代替え案としての普天間基地の返還である。それがいつの間にか、代替え基地を作ってアメリカに差し上げることになってしまったのである。建設費も埋め立て計画がいい加減であったことも分かっているし、計画変更を県に出さなければならないが、県が認めるわけがない。建設費は3兆円を大きく上回ることが決定的である。2025年完成など夢物語である。
沖縄の基地の多くをグアムに移転する機会を日本側がつぶした経緯がある。アメリカの軍事力は日本にとって、不可欠と信じている歴代の日本の総理がこれを認めなかったからである。
普天間基地が世界一危険と言うのは全くの嘘。伊丹や福岡の空港はもっと危険な状態にある。
その福岡空港だが、民間空港への完全返還は今でも不完全のまま。いつでもB‐52爆撃機が着陸してもいいようになっている。
米軍基地問題は沖縄ばかりに目が行くが三沢や岩国の基地整備の充実度は凄まじい。