オーストラリア北東部のクイーンズランド州で大きな洪水があったようである。主に肉牛が大量に死んだとのことである。CNN系列の報道によれば、50万頭の牛が死んだと推定され、損害額は3億豪ドル(約236億円)に上ると報じられている。野生生物もかなりの被害があるようである。
5年以上続いた干ばつの後の、数日続いた集中豪雨による大洪水である。極端から極端への異常気象である。雲の高齢化現象や、地球温暖化に伴う異常気象と推察される。
オーストラリアの牛肉の極端な増加は、近年裕になった中国が鶏肉から豚肉を経て牛肉を食べ始めたからである。これを補っていたのがオーストラリアである。グラスフェッドの牛肉ばかりではないが、BSEフリー地帯の有利さを発揮して、アメリカ産の牛肉を凌ぐようになって日本の市場に入り込んできた。そして今は中国の胃腑を満たすようになっている。
更に、鳥インフルエンザや豚の下痢症(PET)や豚コレラなどの発生によって、高値を維持し続けてきた牛肉市場であるが、これでまた当分の間牛肉価格は下がらない。日本の畜産家はTPP以前に高値安定の牛価格を当分享受することになる。
8年前、とんでもない地震と津波に襲われた日だ。
さらに福島原発は自然の襲撃には耐えることも出来ずあっ気なくメルトダウンしてしまった。
さてあの時のテレビ報道や新聞を思い出すと何とも他人事の不幸を観戦している様な感覚に思える。
風が吹けば桶屋が儲かることわざ通り日本の畜産農家には金が転がる。
原発事故はどうだろう?桶屋のたぐいがこの社会にはびこっているよな。
オリンピックはその典型例だろう。