既に本ブログで、プーチンが強権を用いてロシアを支配するであろうと、述べてみた。http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20120509
予測通りというか、それをさらに上回る強権政治をプーチンが始動した。政権に再就任後、わずか2か月で次々と言論弾圧に動き出したのである。
NPOが外国から支援を受けていれば”外国のエージェント”として登録する。外国のエージェントとは、ロシアではスパイのことを意味する。金額の過多は考慮していない。
ジャーナリストが政治家を批判すると、名誉棄損で訴えることができるようにした。これでは健全な思想の政治も培われることがない。
デモ行為で違法行為を行うとこれまでの500倍の罰金が科せられるようになった。
インターネットの内容を、政府が自由に書き換えるようにした。
これらのいずれもが、明らかな言論弾圧である。ソビエト時代と異なり、自由に発言することを、今回の大統領選でプーチン批判をした人たちが経験した。
さらには、インターネットで情報を入手できるようになり発信もできるようになった。こうした思想の自由を経験し始めた国民が、果たしてプーチンの思惑通りに従順に支配されるであろうか?
大統領選に勝利したといえ、4年前には77%あった支持率も現在は45%まで落ち込んでいる。モスクワに限ると、30%に満たないと言われている。
大統領選の後半で、大都市を中心として反プーチンのデモや活動が激しく行われた。これらの一連の動きはプーチンの報復である。
自由な発言を体験したロシアの人たちが、プーチンの弾圧を簡単に受け入れるとは思えない。プーチンは経済発展とナショナリズムの発揚で乗り切ろうとするであろうが、いずれ躓くことになる。
>ロシア・ドゥーマ(国会)は、外国の資金援助を受けている政治団体に、外国代理人として登録することを義務づける、プーチンが署名するものと予想される法律を通過させたばかりだ。この法律は外国代理人の登録を要求するアメリカ法を下敷きにしている。
今回プーチンが取った政治決断(外国の資金援助を受けている政治団体に、外国代理人として登録することを義務づける)は、アメリカがすでにやっているものだったそうです。
此れに気づかないでアメリカにやられっぱなしになり続けてくれたら、アメリカは御の字なのでしょうが・・・・・