そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本は大和民族単一国家と信じている国粋主義者に

2020-07-12 | 先住民族

二年前の私のブログのアクセスが絶え間ない。北海道のアイヌ民族に関する記事である。明治維新から150年経つが、同時にそれは会うぬ民族への抑圧の歴史であるという内容である。アクセスが多かったのは、国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設通称ウポポイ(民族共生象徴空間)はきょう開設されたためであろう。先住民族への侵略行為は台湾の漢族の政権が謝罪した現実が語るように、国連人権宣言が大きくかかわっている。世界各国で虐げられた先住民族の権利の回復と謝罪が行われている。
ウポポイは今年訪れようと思っているが、謝罪はなく、開拓の美名のもとで多くの彼らの権利を奪ってきた。

アイヌ民族らでつくる市民団体「ピリカ全国実行委員会」は札幌で行こなわれる、「北海道150年記念式典」の開催に反対し、中止を求める声明を発表している。
同実行委代表代行で、旭川アイヌ協議会会長の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんは「アイヌ民族に対する謝罪もなく、『開拓』のもとで行われた抑圧の歴史をうやむやにしたままで150年を祝うことは納得できない」と説明した。声明は、研究機関が発掘したアイヌ民族の遺骨の返還、民族の自決権や土地権などを明記した新たな法律の制定なども求めており、7月1日に道や国などに申し入れた。

一昨日市民講座、「道東のアイヌ民族」のセミナーを受けてきた。北海道全土を背景にしたシャクシャインの反乱は、松前藩の奸計によって和睦の宴でシャクシャインが殺害され終わったが、それからほぼ120年後にクナシリ・メナシの戦いが起きている。抑圧されたアイヌの反乱であるが、その一方で南下するロシアとの交易もあり、上図の三名の首長は見事に和人と抗ってきた。和人が71名がアイヌ人によって殺害された事件である。
文字がなく歴史の詳細は不明な点が多く、和人側からだけの歴史を語るのは片手落ちである。不都合な真実は隠される歴史があるが、真実はその上に置くようにならなければならない。
太平洋戦争が終わった直後に、連合軍のマッカーサーにアイヌ民族と琉球王国の末裔が独立を申し出ていたことあまり知られていない事実である。日本は単一民族でないことを、日本会議などはしっかり認識すべきである。

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