ロシアで反プーチンの動きが止まらない。来月の大統領選挙をを迎えて、長期政権になるプーチンの大統領返り咲きに、12万人ものデモが起きている。
先の8年間の大統領時代は、極めて強権的な言論弾圧を繰り返していた。経済成長が、ソビエト崩壊後のロシアを救っていたことが、そうした政権姿勢でもプーチンを支持していた。
憲法で3選は禁止しているために、4年間はメドベージェフに傀儡政権を作らせ、自らは首相として実質的な権限を維持してきた。この後、8年間(彼は改憲して2期10年やる報道もある)を、政権を取ることに国民が不安を抱くの当然である。
しかし乱立する候補の中で、プーチン支持は際立っている。他の候補の支持率は一桁台しかない。氷点下20度の民衆のデモは、第1回目で過半数を取らせないことにある。情勢は微妙である。プーチンの支持率は40%台である。
過半数の得票がなければ、上位2名の決選投票になるが、対抗馬がいないため結局はプーチンの再選が濃厚である。
プーチンとしては、メンツをかけて一回目で決めたいのであるが、そのために再度不正な投票を行う可能性もある。よほどのことがない限り、それでもプーチンは大統領に返り咲くであろう。確実に影響力は落ちると思われるが、長年のソビエト政権下で、多くの人は支配されることに慣れている。
返り咲いたプーチンは、今後も民族弾圧や言論統制を続けるであろうが、国民の反応がどの程度になるかわからないが、むしろ2期目の再々選のほうが面白そうである。