十字軍の話だと聞いていたので、時代考証されたその頃のヨーロッパを知れるかなという誠に安直な発想で「キングダムオブヘブン」を観にいった。
1180年代フランスの農村。子供の死を悲しみ自殺した妻が葬られるシーンから始まる。
街道の鍛冶屋バリアンのもとに十字軍を率いた男ゴットフリーが父親と名乗って現れ、聖地エルサレムへ共に行こうと誘う。
港から船に乗り換え、イタリア語が聞かれなくなったところにその王国はあると。
その地は建造物が軒を連ね、沢山の人で溢れているが、キリスト教徒とイスラム教徒の争いは繰り返されており、王の信頼が厚かった父も戦で傷を負い命を落とす。頼病を病んでいた王が病に倒れ、後を継いだ王女の許婚は王国の軍を引き連れて、イスラム教徒サラディンの軍と戦いに挑み惨敗してしまう。
バリアンは、宗教を信じているわけではないけれど民衆の命は守らなければならないと考えた。
このままではこの町は滅ぼされてしまう、とバリオンは民衆に訴える。
弱小の戦力ながら、巧妙な作戦で何とかサラディンとの和睦に持ち込み、民衆を引き連れてエルサレムからヨーロッパの地へと引き上げる。
帰還の途中、イギリスの王リチャードから、「君は名に聞くゴットフリーの息子バリアンか」と尋ねられ、バリアンは答える「鍛冶屋です」と。
一緒に映画を観た夫によるとサラディンと獅子王リチャードとの和解の話は聞いたことがあるとのこと。そのイギリス王リチャードが彼の地で和睦を結ぶ直前にこのような経緯があったとを、この映画が採りあげているのだろう (私は世界史に詳しくないので、創作話か史実は知らないけれど)。
「十字軍とサラディンの和睦」イスラムの世界に十字軍が大軍を連ねて向かった時代の光明だったのだろうに…。
最後に、それから1000年を経た今もこの地で争いは終わっていないとテロップが流れた。
私たちアジア人にとって十字軍は宗教的にも民族的にも距離があるけれど、ヨーロッパ人(そしてヨーロッパ出身のアメリカ人)、イスラム人の目にはこの映画はどう映るのだろうか。
ちなみ映画で描かれた時代は1180年代であり日本では戦国時代にあたる。豪族の勢力争いが絶えず1192年に鎌倉幕府が開府。まったく地域的には離れていても、いずこでも多くの血が流されていたわけである。
そして今日もイスラムの地から聞こえてくるニュースに、似通ったところがあるのは、まったく残念です。
1180年代フランスの農村。子供の死を悲しみ自殺した妻が葬られるシーンから始まる。
街道の鍛冶屋バリアンのもとに十字軍を率いた男ゴットフリーが父親と名乗って現れ、聖地エルサレムへ共に行こうと誘う。
港から船に乗り換え、イタリア語が聞かれなくなったところにその王国はあると。
その地は建造物が軒を連ね、沢山の人で溢れているが、キリスト教徒とイスラム教徒の争いは繰り返されており、王の信頼が厚かった父も戦で傷を負い命を落とす。頼病を病んでいた王が病に倒れ、後を継いだ王女の許婚は王国の軍を引き連れて、イスラム教徒サラディンの軍と戦いに挑み惨敗してしまう。
バリアンは、宗教を信じているわけではないけれど民衆の命は守らなければならないと考えた。
このままではこの町は滅ぼされてしまう、とバリオンは民衆に訴える。
弱小の戦力ながら、巧妙な作戦で何とかサラディンとの和睦に持ち込み、民衆を引き連れてエルサレムからヨーロッパの地へと引き上げる。
帰還の途中、イギリスの王リチャードから、「君は名に聞くゴットフリーの息子バリアンか」と尋ねられ、バリアンは答える「鍛冶屋です」と。
一緒に映画を観た夫によるとサラディンと獅子王リチャードとの和解の話は聞いたことがあるとのこと。そのイギリス王リチャードが彼の地で和睦を結ぶ直前にこのような経緯があったとを、この映画が採りあげているのだろう (私は世界史に詳しくないので、創作話か史実は知らないけれど)。
「十字軍とサラディンの和睦」イスラムの世界に十字軍が大軍を連ねて向かった時代の光明だったのだろうに…。
最後に、それから1000年を経た今もこの地で争いは終わっていないとテロップが流れた。
私たちアジア人にとって十字軍は宗教的にも民族的にも距離があるけれど、ヨーロッパ人(そしてヨーロッパ出身のアメリカ人)、イスラム人の目にはこの映画はどう映るのだろうか。
ちなみ映画で描かれた時代は1180年代であり日本では戦国時代にあたる。豪族の勢力争いが絶えず1192年に鎌倉幕府が開府。まったく地域的には離れていても、いずこでも多くの血が流されていたわけである。
そして今日もイスラムの地から聞こえてくるニュースに、似通ったところがあるのは、まったく残念です。