日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

年金の話

2005-06-08 11:35:55 | 社会問題
年金行政はどうなっているのだろう。
「未納者が多くて、将来パンク状態らしい」
「いや国がやっているから大丈夫なハズ」
と、どれをとっても推測の域を出ないところが心もとない。
この国に籍があるから、そのルールに則っていくのがどおりと思いたいのだけれど、天下りが談合に関与していた、とか、社会保険庁の経費の支出に不明朗なところがあるとか、ぼろぼろと欠陥が暴露されてくると、国が決めたルールといっても、構成メンバーである人が決めたものであり、結構利権の巣窟かも?と思うと、ため息が出る。
6年程前だったろうか。所得ゼロであっても二十歳過ぎれば国民年金納付義務が発生するので、滞納通知が来たことがあった。「所得がないので納められない」と滞納通知送付先に連絡すると、「世帯主に収入があるから納付義務が本人に発生するとの回答だった」二十歳を過ぎると大人ですと、成人式までやっておきながら、親を頼れとのシステムはおかしいのではないかと問いただしても、こちらではそれ以上のことは言えませんとのこと。
それはそうだけれど、ずっと制度の欠陥のような気がしていた。
注)その後、本人の無所得を証せば免除申請可能になった。
もうひとつ制度としてアンバランスだと思っていること。
年金受給者が高齢になってからでも入籍した場合、配偶者は自分の死亡時まで遺族年金を受け取れるという今のしくみについて。
個別の場合をとやかく言うつもりはないのだけれど…。
80歳超えのお年寄りのところに60代の親切な介護士さんが来て、ロマンスが芽生えるのも微笑ましい話です。好ましいと思った相手に、自分の財産を渡すのも自由です。
だけれども、後年になって配偶者となった人が、その後ずっと年金(遺族)受給資格を引き継ぐというのは、年金が不足だと連呼している現状では制度が甘いような気がします。遺族年金は納付期間を共に過ごしてきた配偶者に受け取る権利が及ぶものではないでしょうか。
先に述べた無所得者に納付義務を負わせるのも矛盾だったし、納付にまったく関わってもいなくても受給資格が保証されるのもアンバランスのように思える。
納付金に対応する受給額も知らされず、ただ信じろといわれて納めている年金。
私の意見としては、現状の年金事情がこんな不確かなものであるならば、いっそのこと規模を縮小して最低生活を保障する程度(生活保護よりは少し上、程度)の給付を保証することとしたらどうだろうか。
そして、余裕のある人は各自が民間の機関を利用するなりして、自分の意思で資産形成したほうが余程明朗な気がする。
かっては、国民から集められた年金資金で国のインフラ整備をすることも必要だったと思うけれど、戦後60年情況は随分様変わりしたのだから。
小さな政府実現の一助となるだろうし、民間への業務の移譲ともなるだろうに。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クールビズ1週間 雑感

2005-06-08 07:50:16 | 社会問題
テレビや新聞でクールビズのニュースが行き交っている。「冷房の設定温度を26度から28度に引き揚げることが出来て…」と。
エネルギー節約になるというのである。その前に電気代節約があるけど、そんな言い方はなされない。
マスコミに答えている人たちは会社という組織の一員であり、誰も自分の財布から電気代を払っていないからだろう。
事務所開設時、税理士さんに帳簿のつけ方の説明を受けた。
その時に、初めは経費の節約に心したものですよ。少しぐらいの暑さ寒さは堪えられるので、来客がある前になって冷房をつけたりたと、ご自分の体験を語ってくださったことを覚えている。
自分の財布から出す電気代であれば、28度OKだろうし上着も脱ぐけれど、組織が大きくなると見えるのは上司の視線だったり、来客の好感度だったりするから話は複雑になる。
そして、お上の号令がないとちっとも話が前に進まないというのが現実だったのだろう。
虚礼廃止ゃ過剰包装の自粛の類に似ているのだろうか。
しかしながら、勝手に言わせてもらえるならば、美的には日本の中年男性のスーツは馬子にも衣装、だったのかな、とは思う(笑)。
それが現実。まったく自分のことを棚にあげてと、つぶてが飛んできそうですが…。
だからといって暑いのに堪えろと言ってるのではありません。クールビス賛成です。
根付くといいですね。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする