詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

桜を見る会中止?

2020-09-17 11:50:04 | 自民党憲法改正草案を読む
桜を見る会中止?
   自民党憲法改正草案を読む/番外395(情報の読み方)

 つい先程「縦割り行政打破?」という文章を書き、その最後に、「縦割り行政打破」という旗印を逆に利用して、桜を見る会の問題を追及できるはず、というようなことを書いたのだが。
  2020年09月17日の読売新聞(西部版・14版)2面の見出し。

「桜を見る会」来年以降中止/首相表明

 という小さな記事がある。
 あっ、と叫んでしまった。

 首相は「安倍政権発足以来、政権が長くなる中で招待客が多くなったことは事実だ。会のあり方についてもいろいろと批判がある」と指摘した。その上で、「首相に就任して、この機に来年以降、桜を見る会は中止したい」と述べた。
 桜を見る会を巡っては、安倍前首相の後援会関係者が多数招待されていることが国会などで問題視され、政府は昨年11月、今年4月の会を中止することを決め、会のあり方の見直しを検討していた。

 この記事を読むかぎり、「桜を見る会中止」は「安倍政策」の「継承」そのものである。
 しかし、狙いは違うだろうなあ。
 「桜を見る会」問題を完全に隠蔽すること。もう開かないのだから、過去の問題など気にする必要はない。同じ問題は起きない、と言ってしまえる。つまり、これは「検証」の拒否なのだ。「桜を見る会中止」は「桜を見る会問題の再検討中止」なのである。
 そして、これには、私が先に指摘した「縦割り行政打破(見直し)」と関係があるのだ。
 問題を「縦割り」のなかだけで検討するではなく、外部を含めて関係を見直していくということであれば、どうしてもホテルニューオータニの資料(安倍事務所と取り交わした見積書、契約書、ホテル側のパーティー企画書、食材の発注書)などをつかって検証することも求められるはずである。
 それを封印してしまうのだ。
 「もうホテルニューオータニで前夜祭をすることもありません。だから調べる必要もありません」
 でも「過去」の検証と「未来」はどうするかは別問題である。
 
 読売新聞の記事だけでは、どういう「経緯」で菅が中止を表明したのかわからない。もしかしたら「やらせ質問」があったのかもしれない。「縦割り打破」との関係から追及されるのを避けるために、「縦割り行政」ということばはつかわずに、「森友、加計、桜を見る会問題については、どう対処するか」というような質問をさせ、「中止します」と表明することですべてを封印する作戦を取り始めたといえる。


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「情報の読み方」は10月1日から、notoに移行します。
https://note.com/yachi_shuso1953
でお読みください。
 

#安倍を許さない #憲法改正 #読売新聞



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