福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画と老娼婦と在日

2018年10月06日 |  〇映画・映画音楽

죽여주는 여자   「バッカス・レディ」 2016年  〇〇〇--
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ソウル市内の某公園で老人相手の売春をしながら生計を立てている
一人暮らしの老娼婦と、彼女の周辺で生きる孤独な老人や社会的
弱者との交流を、乾いた視線で描いた作品である。


△ソウルの某公園で客を待つ娼婦たち(映画より)

登場人物それぞれが、それぞれにどうしようもない事情を抱えながら、
淡々と生きている。


△老女のアパートの2階に住むニューハーフの彼氏は礼儀正しい在日韓国人ヤクザ(映画より)

2016年、モントリオール・ファンタジア国際映画祭では、主演女優賞と
脚本賞をダブル受賞した作品だが、作品の性格上、観客動員は約12万に
とどまった。


△老女の性病を治した院長は、子どもまで作ったフィリピンの元愛人から刺される(映画より)

なお、この映画の邦題(英語題名)となっている「バッカス・レディ」
とは、老人にバッカス(栄養ドリンク)売りを装いながら売春を持ち
かける娼婦たちの俗称である。



(終わり)