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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画とマッコリ作り

2018年10月31日 |  〇映画・映画音楽

리틀 포레스트 「リトル・フォレスト」 2018年 〇〇〇--
(479)



2018年、150万を超える観客を動員した映画。

日本映画(および漫画)「リトル・フォレスト」のリメイク版だ。


△主人公の田舎の家、冬(映画より)

韓国版は、撮影こそ慶尚北道の山間地(軍威郡)で行われたが、
土地の老人たちを含め、登場人物は皆、標準語を話しており、全く
地域色のない映画になっている。

その分、ソウルで教員採用試験に落ちた後、田舎に戻って一人暮らしを
始めた主人公女性や周囲の人物たちに、誰もが感情移入しやすくなって
いるのかもしれない。


△主人公は、甘酒やマッコリの作り方も知っている(映画より)

若い女性が、いとも簡単に畑で野菜を作り、しごく当たり前のように
マッコリを作って飲む姿に、少なからず不自然さを感じたが、そうした
暮らしの術(すべ)の全てが、父親の死後も村に残り、一人娘を育て
あげた母親からの偉大な贈り物だったのだ。


△黄金色の田園を犬と一緒に駆け抜ける主人公(映画より)

美しい四季の移ろいの中で、彼女が、今は都会に出て家にいない
母親との暮らしを思い返しながら、幼なじみたちと交流する姿に、
「ヲタク」の気持ちも自然と寄り添って行った。


△主人公の田舎の家、秋(映画より)

豊かな山の幸や新鮮な野菜を食材に彼女が作る、芸術作品を思わせる
ような手作り料理の数々は、少なくとも「ヲタク」の目と耳を十二分に
楽しませてくれた。


△干し柿と主人公(映画より)

映画は、再び始まる山村での母娘2人の暮らしや幼なじみとの恋を
予感させながら終わる。

自然に抱かれた暮らしの持つ豊かな可能性を、美しい映像とともに
実感させてくれる映画だった。

血なまぐさいノワール映画を好む「ヲタク」ではあるが、たまには、
こういう映画を見るのもいい。




(終わり)



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