福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画とカジノと風俗

2020年06月03日 |  〇映画・映画音楽

좋은 여자  「善良な女」 〇〇〇--
(1100)



2020年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
成人指定。

主人公は、繁華街の片すみの風俗店(マッサージ)で
性を売る中高年女性。


△主人公が働く「男性休憩室」(マッサージ、足マッサージ)<映画より>

映画のオープニングでは、外したナプキンの真っ白な
シートに、迎えて間もない更年期を象徴させるなど、
いきなりのどぎついリアリズム。

正直、勘弁してほしい、と思ったシーンだった。


△この映画にも登場した「太白市の風の丘」<映画より>

元はと言えば、彼女も平凡な家庭の平凡な主婦だった。

それが、およそ10年前、夫がカジノで作った借金が
元で家庭が崩壊し、借金取りから蹴飛ばされるように
して風俗店に流れ着いた。


△家庭を崩壊させてもカジノや花札がやめられない主人公の前夫<映画より>

風俗店で彼女の回りにいる中高年女性らも、それぞれに
せっぱ詰まった事情に追いつめられ、悲痛な毎日を
強いられている。

崖っぷちに立たされた人々の暮らしから生まれる
シュールで鋭利な哀歓。


△カジノコインを店外で現金化した前夫<映画より>

「ヲタク」の趣向には全く合わない映画だったが、
結局は、そこそこ引き込まれてしまった映画である。



(終わり)