福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画で隠れ修道院

2021年01月05日 |  〇映画・映画音楽
봉쇄수도원 카르투시오  「隠遁修道院 カルトジオ会」 〇〇〇〇〇
(1311)



2020年に公開されたドキュメンタリー映画。


△慶尚北道サンジュ(尚州)市の山間部に位置する修道院<映画より>

2005年、教皇パウロ2世の意思により、アジアでは唯一と
なるカトリック、カルトジオ会の修道院が、韓国の慶尚
北道尚州市に設立された。


△修道院は人里離れた山間地に位置する<映画より>

この作品は、その修道院における修道士たちの
信仰生活に密着した貴重な記録だ。


△修道士の多くはヨーロッパ出身者<映画より>

修道士たちは、一部の韓国人修道士の他、ほとんどは
ヨーロッパ諸国の出身者たちだ。


△日常の会話はメモのやりとりで行う<映画より>

彼らは、世俗を離れた孤独と沈黙を基調とする生活の
中、日々、神に祈りを捧げながら、韓国語を含む学習と
労働(農耕、製本、ロザリオ細工、裁縫、大工仕事
など)に励んでいる。


△ドイツ出身修道士の独韓・韓独辞典<映画より>

ある修道士は取材に対し、つたない韓国語で「自分の
利己心を捨てたい」と語っていた。


△1人部屋には壁で区切られた畑が付属している<映画より>

彼の言う利己心を「煩悩」に置き換えれば、彼らの
姿は仏教の修行僧の姿にも重なるものがあった。


△修道士たちは穀物と野菜しか食べない<映画より>

ただし、多くの修道士が修道院で生涯を終えることを
見ても、一生を神に捧げる彼らの信仰の熾烈さは、
「ヲタク」がイメージする修行の範疇を超越している。


△修道士の墓地<映画より>

それにしても、政治参加を是とする「解放の神学」や
貧しく虐げられた人々にイエスを見て彼らに奉仕する
信仰者から、彼らのように世俗を離れ孤独と沈黙の
中で信仰を全うしようとする修道士まで、カトリックの
世界は実に広くて奥が深い。

なかなかいい作品を見させてもらった。


(終わり)