福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

2羽のレームダック

2007年12月18日 |   〇政治・経済
ここのところ大統領選ネタが続いているが、いよいよ明日(19日)が
その投票日だ。

ところで、投票日前日の「韓国日報」に掲載された風刺漫画には、
少なからず驚かされた。

それというのも、「ヲタク」もちょうどこの漫画と同じようなことを
考えていたからだ。

その漫画には、「レームダック(足を怪我したカモ)」と化した
イ・ミョンバク氏の姿が描かれていた。当選前からすでに指導力の
低下に見舞われている様を風刺しているのだ。


△韓国日報12月18日掲載

この漫画で1位でゴールインしようとしているハンナラ党の
イ・ミョンバク候補は、大統領選レースで世論から常に圧倒的な
支持を集めてきた。

彼は貧しい家庭に生まれ育ちながらも、努力を重ね30代で
現代建設の社長に大抜擢されるなど、サラリーマンとして異例の
大出世を遂げた経歴を持つ。

彼の成功神話はこれまで2度もテレビでドラマ化されているほど
韓国では有名な話のようだ。

それにソウル市長時代に完成させた「清渓川(チョンゲチョン)
復興事業」でも彼の行政手腕やリーダーシップを称える声が強い。

そうした彼だからこそ、数々の疑惑を物ともせず、経済の活性化を
願う世論の圧倒的な支持を受け、大統領選レースで常にトップを
走って来れたのだ。

しかし、その絶大なカリスマ性やリーダーシップに、早くも
陰(かげ)りが見え始めている。

どんなに強いカリスマを持った偶像でも、その核心にしっかりした
倫理性がなければ崩れ落ちるのは早い。

たとえ巨大与党(ハンナラ党)や保守的な大手メディアの庇護を
一身に受けたとしても、大統領に就任する前から政治的影響力の
低下に見舞われる可能性は強い。

通常、政権末期の大統領が指導力を失う様を指して英語で
「レーム・ダック(Lame Duck/足の不自由なカモ)」と呼ぶようだが、
当選前から指導力の低下に見舞われようとしているのが、
他ならぬイ・ミョンバク氏なのかもしれない。




△「ケッ!『民主主義』や『倫理』でメシが食えるか!
いい加減、政治評論家気取りはやめろ!
(写真とは無関係)

(終わり)



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