時代背景は世紀末の1999年。髪の毛もぼさぼさで化粧っ気もなく、一部の
男性社員からは影で「世紀末」のあだ名で呼ばれている、経理の冴えない
女性社員が主人公。
彼女は、ろくに話もしたことのない同僚の男性社員に思いを寄せている
のだが、男は会社のお金を横領していた。彼女は、男の横領がバレない
ように、自分のお金を使い、男にも内緒で横領の埋め合わせをして
あげていた。
しかし、ついには男の横領が会社にバレてしまい、男とともに彼女も幇助の
罪で逮捕されてしまう。
△男が出所したら離婚し、主人公と男を結婚させようと考えていた妻(左)
男より早く出所した彼女に、今度は、男の妻で全身まひの難病を抱えて
生きる女性が接近する。そして、2人の間に起きる「化学反応」を軸に、
その後の物語が展開していく。
なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)