済州島への移住者たち

■육지것들  「陸の連中」 〇－－－－
（１８７２）



2023年に公開されたインディーズ系の青春映画。

劇団の先輩を移住先の済州島に訪ねた青年が、現地で遭遇する様々な
出来事を描いた作品。


△メンバーの１人に暴力を振るった酔っ払いを砂浜に埋め、制裁する団員たち

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、様々に個性的な
登場人物たちのキャラクターには関心を引かれた。


（終わり）

字幕とチャジャン麺

目下、韓国の映画界では5月31日に公開された「犯罪都市３」が、瞬く間に
700万を超える観客を動員するなど、大ヒットを記録中だ。

ブログ主もできるだけ早く、この映画を（ネット上で）鑑賞したいと
思っている。

ブログ主自身、非常に楽しく鑑賞した前２作品に続く、シリーズ第3作目と
いうこともあり、大いに期待しているのだ。

さらに、チャジャン麺（韓国式ジャージャー麺）ウォッチャーとして、
独自の視点から注目している作品でもある。

と言うのも、シリーズの第１作、第２作では、ともにチャジャン麺シーンが
登場しているのである。

はたして、この第3作にもチャジャン麺が登場するのであろうか？仮に
登場するとして、一体、どんなシーンになるのだろうか？

正直なところ、ブログ主の場合、映画自体に対する期待よりも、こっちの
関心の方がはるかに大きい。

そんなこんなで、先週末、シリーズの原点ともなったヒット作「犯罪都市」
（鑑賞番号５）を、久しぶりに再鑑賞した。


△中国語で電話に出る朝鮮族の捜査協力者

そして、あらためて、この作品におけるチャジャン麺シーンを、じっくり
吟味させてもらった。


△チャジャン麺と中国語とハングル字幕が共存するシーン

中国公安警察に偽装した捜査協力者の朝鮮族の男2人が、チャジャン麺を
食べるシーンだ。

このシーンでは、朝鮮族の１人が電話で話す中国語にハングルの字幕が
付いていた。

チャジャン麺とハングル字幕のコラボ。

これはこれで、なかなか珍しく、貴重なワンシーンであることは間違い
ない。

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

一口にチャジャン麺シーンと言っても、そこには、様々なバラエティが
あるのである。


（終わり）

フットサルで人間再生

■선데이리그 　「サンデーリーグ」　〇〇－－－

（１８７１）



2022年に公開されたスポーツコメディ映画。

国内のサッカーリーグで大活躍した過去を持つ1人の中年男が、
紆余曲折を経て、アマチュアのフットサル選手として人生の希望を
取り戻し、人間として再生していく物語。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、フットサルチームに
集った、メンタルを病んだ引きこもりだった中年男を始め、ワケあり
メンバーの面々たちには興味を引かれてしまった。

（終わり）

今どきの韓流ホラー

■스트리머 「ストリーマー」　－－－－－
（１８７０）



2023年に公開されたインディーズ系のホラー映画。

ある夜、亡霊が出現するという噂の廃病院を同好の男女数人が訪れ、
亡霊の姿をライブで捉えネット配信しようと、それぞれの手法で
ライブ配信を始める。


△亡霊をライブでネット配信しようとする主人公たち

そして、結局、参加者たちが次々と亡霊のえじきとなり命を失っていく、
という陰惨な結末を迎える。

ブログ主の趣向には全く合わない映画だった。

（終わり）

プサン機張の裏社会

■바람개비  「風車」 〇〇－－－
（１８６９）



2023年に公開された青春ドラマ。プサン市キジャン（機張）の裏社会に
生きる1人の青年が、腹黒い宿敵との抗争には、かろうじて勝利を収める
一方、こじらせてしまった女性関係が元となり破滅していく物語。

主人公に再起の可能性が残されているとは言うものの、非常に後味の悪い
結末で終わる映画だった。

ただし、この映画にはブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国式
ジャージャー麺）が登場し、ブログ主を喜ばせてくれた。


△チャジャン麺と酢豚

テグ（大邱）系の組織に入る前の主人公が、友人と2人で中華を食べる
シーンだった。


△チャジャンソースがしっかり絡んだ麺

この時、主人公はチャジャン麺を、そして友人はチャンポンを食べながら、
2人でいっしょに酢豚をつついた。


△豪快にチャジャン麺を口に運ぶ主人公

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

やはり、韓国の青春映画には、チャジャン麺がよく似合う。



（終わり）

韓映画と韓国式しめ縄

■세이레　「21日間の禁忌」 〇－－－－
（１８６８）



2022年に公開されたスリラー風の家族ドラマ。

子どもが生まれてから21日の期間、家族にいくつかの義務や禁忌が
課せられる「세이레/삼칠일」の風習（土着信仰）を、妻や妻の母親は
あつく信じている。


△赤ちゃんのいる部屋には、魔よけの금줄（韓国式しめ縄）が

それを迷信としか見ていなかった夫に降りかかる悲劇が、夫の見る
幻覚も交えながらスリラー風に描かれている。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国の伝統的風習に関して
少しばかりの学習はできた。



（終わり）

浮気男はバイリンガル

■두개의 연애  「二つの恋愛」　 〇〇〇〇〇
（１８６７）



2016年に公開された異色のブラック・ラブコメディ。

子ども時代を日本で過ごした韓日バイリンガルの映画監督の男が、仕事で
韓国（江陵）を訪れた元カノで雑誌記者をしている在日コリアン女性に
浮気心から接触し、あわよくば二晩のベッドを共にしようともくろむ。
シナリオ作家をしている今カノの韓国人女性には、もっともらしいうそを
ついて秘密の時間を作った。


△偶然のいたずらから、今カノと元カノと同席してしまうハメに陥った男

しかし、男のもくろみは見事に失敗するばかりか、今カノの信頼も
失いかねない絶体絶命の危機に直面する。それでも、元カノの達観と
優しさに救われ、今カノには、男の裏切りとよこしまな計画が暴露される
こともなく、今カノは元カノのことを全く知らないまま、何とか事なきを
得る。

この映画では山下智久にも似た雰囲気を持つ主演男優、キム・ジェウクの
日本語に驚かされた。全く不自然さのない日本語だった。彼本人が、
子どもの頃、日本に暮らした経験を持ち、ネイティブ並みの自然な
日本語を話す男優なのだ。


（終わり）

韓映画とパシリの逆襲

■셔틀:최강의 셔틀  「パシリ：最強のパシリ」　〇－－－－

（１８６６）

2023年に制作された勧善懲悪型の学園アクション。

性悪な不良グループからパシリ（飲み物やパンなどの使いッパシリ）
としてこき使われていた1人の男子高生が、親戚の格闘技ジムに
入門し、先輩会員であるワケありの中年男から親身な指導を受ける
ことになる。


△主人公を、いじめられっ子だった息子と重ねる中年男

そして、最後に不良グループのボスとの一騎打ちに勝利し、学校から
パシリやいじめをなくすことに成功する。

最初から結末が予想できる映画ではあったが、物語の展開には、そこそこ
引き込まれた。


（終わり）