福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

強く生き抜く韓国女性

2024年09月11日 |  ┗注目女優
리볼버  「リボルバー」 〇〇〇〇-
(2107)



2024年に公開された犯罪映画。

政府高官の子息も絡んだナイトクラブでの麻薬パーティー事件が発覚した
ことをきっかけに、日ごろからクラブと地元警察署が組織的に深い癒着
関係にあったことまで露見しそうになった。クラブの実質的オーナーである
大手投資系会社と警察署幹部らは、1人の女刑事に巨額の報酬と再就職先を
約束した上で、全ての罪を女刑事1人に背負わせ、女刑事は単独で収賄罪の
容疑者として逮捕された。

しかし、2年間の懲役からの出所後、全ての約束は反故にされた。そのまま
引き下がることのできなかった女は、自分を利用し、切り捨てようとした
大手投資系会社に命懸けの闘いを挑み、ついには、約束の報酬と身の安全を
手に入れる。


△剣道経験者の女刑事を演じた女優はチョン・ドヨン(参考:ウィキペディア

不正のはびこる社会を生き抜く、強くて賢い女の姿を、乾いた視線で
描いた、なかなか見ごたえのある映画だった。

(終わり)

空振りの2言語表示

2024年09月10日 |  〇4言語表示等


先日、長男を除く家族4人で、福岡市内の某しゃぶしゃぶレストランを
訪れた。

料理の方は、大満足の美味だったが、タブレットは空振りの日英2言語表示。

ブログネタとして一旦はボツを決めたが、ハングル表示のないタブレットが
存在するのも、この世の現実。後学のため(?)、掲載を再決定した。

(終わり)

長女、正官庄ゲット

2024年09月08日 | 【日常の韓国】


ブログ主の長女は、博多港(福岡市)でコンテナ貿易の仕事をしている。

最近、会社が取引先からもらった贈り物の高麗人参エキス(スティック
タイプ)を、長女がもらえることになった、とのこと。


△某ネットショップで

ちょっと調べてみたところ、「正官庄」の同種の商品が、韓国では
10万ウォン(約1万2000円)以上で売られているではないか。

そんなに高価な健康食品なら、ブログ主も飲んでみたくなった。

(終わり)

リメイク作品で錯覚

2024年09月07日 | 【日常の韓国】


これは、先日、福岡県内の某シネコンで目にした新作映画の宣伝ポスター。

ブログ主は、この映画を、てっきり韓国映画のリメイク作品だと思って
しまった。過去、同名の韓国映画を非常に面白く見た記憶が残っていたのだ。
(※関連過去記事

しかし、その韓国映画の方こそ、実は日本の映画のリメイク作品だった
ことを、今回、初めて知った(参考:ウィキペディア)。

この種の錯覚は、けっこう、韓国オタクにありがちな落とし穴なのかも
しれない。


(終わり)

放浪少年の仏教修行

2024年09月06日 |  〇映画・映画音楽
화엄경    「華厳経 」 〇〇---
(2106)



1993年に公開された仏教的なファンタジー映画。


△様々な人々との出会いと別れを繰り返しつつ、仏教的な「空」の境地に近づく少年

1人親の父親を失った11歳の少年が、母親を探すために1人、放浪の
旅に出る。それは、少年僧の出家修行にも似ていた。彼は少年の肉体のまま
全く変化せず、数年の遍歴を経る中で、仏教的な悟りの境地に近づいて
いく、という物語。


△成長した幼なじみとも再会し、しばらく2人で旅をする

宗教的、あるいは哲学的な会話の多く登場する、純文学的な作品だった。


(終わり)

思い出の韓国チキン

2024年09月04日 | 【日常の韓国】

まさか、甘辛味の韓国式から揚げが日本の大手コンビニで普通に売られる
時代が来ようとは。それも「ヤンニョム」(下味ソース)なる韓国語を
外来語としてそのまま商品名に冠して。

20年以上前、妻のプサンの実家で出前で取られた紙箱入りのヤンニョム
チキンを初めて口にした時には、全く予想もできなかった時代の変化である。

正直、個人的には、特に好みの食べ物というわけではない。

ただ、その昔、プサンの街角で、親戚の子も含む子どもたちのために、
ブログ主自身が直接、テイクアウトのヤンニョムチキンを買った経験が
思い出され、ふと、日本のコンビニで売られているヤンニョムチキンに
手が伸びた。

今は、誰のためでもなく、自分自身の晩酌のおつまみとして。

(終わり)

韓国映画と秘密の露語

2024年09月03日 |   〇中・露・越語
韓国映画「脱走」(鑑賞番号2105)には、非常に面白いキャラクターの
男が登場する。

北朝鮮軍幹部の息子で、保衛部(北朝鮮版KGB)少佐の男が、その男だ。
主人公の父親が男の父親の専属運転手をしていた関係で、男は幼いころから
主人公を弟のようにかわいがっている。主人公も、男からもらった探検家
アムンゼンの伝記を大事にし、兵舎にまで持ち込んでいるほどだった。

男は、また、若い頃、ピアニストを目指し、ロシアに留学した経験もある。


△主人公と境界線に背を向け、北朝鮮に戻っていく男

当然のように北朝鮮の国家体制に対する忠誠心が非常に高い男は、主人公の
脱北を阻止しようと最後の最後、境界線まで主人公を追い続け、ついには
主人公を射殺する機会を手に入れる。しかし、結局、主人公にとどめを
刺すことなく、実質、主人公の韓国入国を助け、1人、境界線に背を向け、
北朝鮮に戻って行った。

その男が北朝鮮で隠し続けている秘密があった。


△ロシア留学時代の恋人(知人男性)からかかってきた電話

それは、彼がゲイ、あるいは両性愛者であることだ(男は結婚したばかり
で妻は妊娠中)。


△自分には秘密にできなかった秘密

男は、ロシア留学時代に愛し合った同じ国の恋人(美青年)を携帯電話に

сукин сын, которого я любила

の名で登録していた。名詞のみならず動詞や形容詞、関係代名詞にも男性・
女性・中性の区別があるのがロシア語だ。昔の恋人の登録名をなるべく
正確に日本語に訳すならば

私(女性)が愛したクソ野郎(男性)

になる。

つまり、男は女性の心で男性の恋人を愛していた、ということだ。

ちなみに、このロシア語が登場したシーンに、韓国語の字幕は付いて
いなかった。ロシア語が分からない人の目には、ただ、謎めいたロシア語
としてのみ映ったことだろう。

・・以上、ロシア語が少しできるおかげで(※ブログ主はロシア語検定
3級保持者)、ロシア語を知らない韓国人よりも、ちょっとだけ深く韓国
映画を理解できることもある、という話であった。


(終わり)

脱走兵とソウル楊花大橋

2024年09月02日 |  〇映画・映画音楽
탈주   「脱走」 〇〇〇〇-
(2105)



2024年に公開され、250万を超える観客を動員した、スリリングな
脱北映画。

軍事境界線近くの部隊で兵役についていた北朝鮮人民軍兵士の青年が、
綿密に準備してきた脱北を実行に移し、満身創痍の果てに、ついに
境界線を越え韓国入りに成功するまでのスリリングな展開の物語。


△韓国に入国し「양화대교」(楊花大橋)を歩く主人公

この映画では、歌手、Zion.T(参考:韓国版ウィキ)のヒット曲である
「양화대교」と実際の「양화대교」(参考:コネスト)が効果的に使われ
ていた。

[MV] Zion.T(자이언티) _ Yanghwa BRDG(양화대교)

エンディングテーマでも流れた曲だが、劇中、主人公が韓国のラジオ放送
から流れてくる、この曲を、古い小型のラジカセに録音するシーンも
あった。決して裕福ではなかった、主人公と同じ運転手の子どもである南の
青年が歌手になる夢を叶え、自分の家族、そして自分に対して「행복하자」
(幸福になろう)、「아프지 말고」(体を壊さないように)と、素朴な願いを
込めて歌う曲に、深い共感を抱いていたのだ。


(終わり)

般若心経の韓国式読経

2024年09月01日 |  〇映画・映画音楽
더 납작 엎드릴게요 「もっと頭を低くします」 〇〇〇--
(2105)



2024年に公開されたインディーズ系の青春映画。

主人公は、作家になる夢を持ちながら、大きなお寺の宗務所で出版関係の
仕事をしている若い女性。くせのある課長や2人の同僚、理不尽な信徒らと
繰り広げる喜怒哀楽の日々が描かれている。


△宗務所の出版部で働く3人の女性。主人公は左。

ブログ主が全く知らない世界を覗き見ているようで、けっこう新鮮な青春
ドラマだった。

この映画では、主人公の先輩職員が鼻歌で歌っていた韓国版般若心経に
興味を感じた。

[BBS 인기동영상] 독경_반야심경 (영인스님) #매일듣는독경

この映画をきっかけに、YouTubeで何度も韓国版般若心経を聞くことに
なったが、般若心経の韓国式読経には、独特の節回しがあり、聞いていて
耳に心地よい。優れたコーランの詠唱にも似た誘因力がある。

もしかすると、この先、折に触れ、聞くことになるかもしれない。

(終わり)