私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

彼らの住む世界 第3話

2008-11-08 16:04:45 | 韓国ドラマ か行
(ヒョンビンウォッチャーとしてのドラマ視聴日記)

ジオ(ヒョンビン)→テレビ局ドラマ監督 
ジュニョン(ソン・ヘギョ)→テレビ局ドラマ監督
ギュホ→テレビ局ドラマ監督

****
「もう一度付き合わないか?」という言葉が出てきても、そんなに簡単にジオとジュニョンの仲が近づくわけでもなく。
「この打ち上げを抜け出して海に行かないか?(やっぱりこういう時に出かける場所は海だ)」というジオの言葉にちょっとは気持ちが揺れるジュニョンかと思ったが、ジュニョンの元には酔った元彼からの電話。
「半月の間、僕はこんなにも悩んだのに。。。やり直そうっていうのは、友達としてやり直そうということだったのか」別れた傷が簡単に癒えている様子のジュニョンの姿に傷ついた元彼の言葉。
そんな元彼の言葉に悩み、苛つきジオにあたっているのか、怒っているのか、不安定なジュニョンの行動。
でも元気でね。と結局別れる二人の間に交わされるのは、別れの言葉でなく、「ありがとう」という言葉。
そうやって一つの別れに整理をつけてジオと又付き合いだすジュニョン。

このドラマは以前付き合った男女の物語ゆえ、この辺りにドラマ的緊張感はなし。
「なんで別れた男と真夜中に会ったりするんだ?まさか家に入れたんじゃないだろうな?あんな夜中に・・・」とジオがジュニョンと元彼の仲を小さく嫉妬しても、
「先に別れようって言ったのはそっちじゃないか?」という小さい言い争いはあっても、それ自体に緊張感はなし。
ジオの部屋に遊びに来て、きっとそのまま泊まっていくのだろうな~と思わせる普通の展開。
***
高飛車なギュホは結局根負けしたのか、「私 アクションも上手いんです」と積極的に売り込む新人女優を起用するも、なんとアクション途中に本当に血を流し彼女は入院。
しかしそんな目に遭おうとも「監督ありがとうございます。視聴率30パーセントは私が責任を持ちますよ!監督 愛してます!」とどこまでも前向きな新人女優。
もしかしてこっちのストーリーの方がいままでのドラマらしい展開が望めるのではと思われる流れ。

***
「お前そんな奴なのかよ!」と上司とは思えない口を聞くジオと局長の間には、なにか強い信頼関係があるらしい。
そして遊んでは居ても父の前ではしおらしい態度を見せるジュニョンの母。
小さなエピソードも色々あるが、そんなエピソードがある時はナレーションだったり、ある時は他のエピソードと一緒に語られたりと、劇的な展開でなく割りと淡々と静かに進んでいくドラマ。

劇的な展開があるわけではないので、ドラマのファッションチェックだの、ドラマお部屋チェックだのをする余裕もあり。
ジュニョンの部屋は26歳独身女性の部屋にしては、大きすぎる程でスタイリッシュなお部屋。そしてジオは好感度の高い26歳の青年だと思われるが、やや増量気味か?

二色刷りから一色刷りに

2008-11-07 19:14:49 | 日の目を見ない会社員のブログ
年末調整関係のお知らせは掲示板でお願いしている通りなので、今年もスムーズな提出にご協力をお願いします。

***
今までだと
「あの年末調整の書類の提出をお願いします。」
「どんな書類でしたっけ?」
「あの緑色のラインの・・・」
「ああ 分かりました。」

こんな会話が多分全国でどこの会社でも聞かれたと思うのだが、今年はこんな会話をすることが出来なくなってしまった。

もう用紙が手元にある方はよくお分かりだと思うが、今年から緑のラインは姿を消し、ごく普通の1色刷りになってしまったのである。
今までも「何故この書類は黒と緑の2色刷りなのか?」という疑問はずっと持っていたのだが、疑問は疑問のままとなってしまった。
恐らく、目立つから2色刷りだったのが、経費削減を考え、1色刷りにしたというのが真相ではないかと思うのだが、確認するすべはなし。

しかしこの経費削減は、ある意味まやかしの経費削減ともいえ、実はいままで1色刷りだった@年末調整のしかたという手引きがなぜか今年は綺麗なフルカラー刷りになっているのだ。
資料全部に色が付いているのではないのだが、水色だの黄色だの非常に綺麗になっており、表紙のイラストも綺麗なフルカラー印刷だ。
みなさんに配布される用紙に使用していた経費が、担当者だけが見る資料への経費にシフトしただけと思われる。

注)
カラー刷りになったからといって、年末調整のてびきが劇的に見やすくなったわけではなく、中身の編集も昨年となんら変わりはない。

***
ここまで書いて、もしかしたらと思うことあり。
本当は二色刷りのままなのだが、配布用紙が足りず、役所内でコピーをしたのではないか?ということ。
その真偽も確認することは出来ず。

平成21年分の給与所得者の扶養控除申告書と平成20年分の保険料控除申告書の用紙が白地に緑ラインから白地に黒の普通の用紙に変わってしまったことに驚いての社内用ブログより。

エデンの東 第21話

2008-11-06 12:13:21 | エデンの東(韓国ドラマ)
ぼこぼこにされたドンチョルは更にぼこぼこにされ・・・・
結局捕まってしまうのだ。
で、クック会長は自分では何も手を回さない様子。
マイクと娘ヨンランの婚約のことで頭が一杯、娘の幸せのことで頭が一杯の様子。
婚約→結婚でハッピーエンドと思っているところが、クック会長のやや考え方の古いところか。
結婚の先に皆幸せがあればいいのだが、結婚が幸せのスタートだったらこんなに幸せなことはないのだが、残念ながら世の中そんなにいいことばかりではない。
ましてやこのドラマ50話続く、山あり谷ありのドラマなのだ。
マイクとマカオに向かうために金浦空港へ行ったヨンランは、新聞記事でドンチョルが逮捕されたことを知り、空港から逃げ出してしまうのだ。

勿論ドンチョル母もバスの中で他人の読んでいる新聞で息子ドンチョルが逮捕されたことを知るのだ。「ドンチョルが捕まったことは何があってもドンウクには秘密にしておかないと。。。。」
勿論そんなことは当然無理で、弟ドンウクは、宿敵シン・テファンへ復讐の炎を燃やすに決まっている。

****弟ドンウクそしてミョンフン夫妻の話***

「私が泣いても決して振り向かないで、私の話を聞いて」
タクシー代も持っていないのに、怒ってヘリンの家から飛び出したドンウクを追いかけてきたヘリン。
孤独な自分を慰めてくれることは勉強しかなかった子ども時代。そんな中ドンウクにそして彼の家族に出会って人の温かさを知ったこと。そんな人たちの前で自分が演技など出来るわけがないと、涙を流しながら告白するヘリン。
(自分を慰めてくれるものが勉強だけだったなんて、秀才は違うな~とドラマの本筋とは関係ないところでちょっと感心する)

そしてミョンフン夫妻。
コネ入社のミョンフンの存在が気に入らない社員の反乱に苦慮するミョンフン。
(困った時の入院は日本も韓国も一緒らしい)
夫の悩みは妻の悩みと、ミョンフンと一緒に病室に出向いたジヒョンだが、「夫に土下座しろっていうの?一体どういうつもり。夫に土下座なんてさせない!」(と言っていたと思う。)とにかく凄い剣幕で、夫ミョンフンも妻の肝の据わった態度にびっくりである。
夫ミョンフンは「貴方のお父さんがドンウクのお父さんを殺したのよ。貴方のお父さんは悪い人よ。みんな知っているわ。」という幼い頃のジヒョンの言葉が忘れられないのに、そういった本人ジヒョンはその言葉を忘れたかのような最近の言動。
女性の変わり身の早さと現実的なその行動に強さを見、「女は強くなくちゃ生きていけない。生きる資格がないのか~」と妙に感心する。

エデンの東 第22話

2008-11-05 08:00:00 | エデンの東(韓国ドラマ)
(21話は見ずに寝てしまったので、先に22話の視聴日記)
ヨンランが持ってきた新聞記事でドンチョルが逮捕(拘留?)されたことを知るドンウク。
見かねたジェニスがクク会長に口ぞえするも「俺は知らん」位の冷たい態度だ。
「マイクと娘とドンチョルの微妙な関係を知っているだろ?」というクク会長の言葉に「もうヨンランとマイクの二人は婚約しているのに」というジェニス。
しかしクク会長の心配はどこまでも続くのである。
結局ジェニスがクク会長の言葉を無視して助けるのだが、ジェニスさすが。
拘留されたドンチョルに電話する時も「もう少し時間はかかるけど待ってなさい!」と必要な事だけいうとドンチョルに質問もさせずに電話を切るのだ。おお!ハンサムウーマン@ジェニス。
マイクから「ヨンランが空港から居なくなりました」という連絡を受けてうろたえるクク会長とは大違いだ。
クク会長は娘というフィルターがかかると急に回りが見えなくなるらしい。
「僕は会長との約束は守ります。それでもこんな仕打ちは酷い」というドンチョルの言葉を何故信じないのだ?そんなことだから結局ドンチョルもヨンランも気持ちが揺れるのだ。そんなことをしていていれば、ドンチョルがこのままいいなりになっているはずなどないのに・・・

駆けつけてきた弟ドンウクに「お前 こんなところに来ている暇なんかないだろ!帰れ!」と言う兄ドンチョル。「確かに力もないよ。何も出来ない。でも来ないわけには行かないだろ!」と言う弟。しかしそんなドンウクに「何も出来ずに二人で死ぬのか!」と家族を思い、ドンウクにキツイ言葉を投げつけるドンチョル。自分が守れなければ弟に家族を守ってもらうしか術なし。さすが兄だ。現実が分かっている。

ジェニスの口ぞえで釈放されたドンチョルだが、家に戻れば母の厳しい言葉が待っているのだ。
汚い事に手を染めているドンチョルを到底許すことは出来ない母・・・・
そばで熱い兄弟の思いと母の思いを感じ、そんなやり取りをなみだ目で見つめるヨンラン
そしてヨンランの手を握り、海辺にバイクを走らせるドンチョル。
(どうしてこういう時にドラマで向かうのは山の中でなく海なのか?まぁそんなことはどうでもいいか・・・)
いつもは化粧ばっちりで大人っぽく決めているヨンランだが、このシーンは化粧っ気もなく、かえってヨンランの決意が感じられるではないか。

ジェニスに助けられ、更に仕事を一緒にやろうとまで持ちかけられるドンチョル。
「私が韓国で一番信頼しているのは、あなたドンチョルよ。」とまで言われているではないか。
ヨンランにも助けられるドンチョル。
シン・テファン、クク会長と男性には付いていないが、女性には助けられるドンチョルだ。

***
イ・ダヘ演じるヘリンの話もあったような気がするが、今日はドンチョルとヨンランの話がメインなので割愛。

**
昨日は通信状況がよくなかったので、今日改めて後半部分を視聴。
ヨンランはこんな風な電話をしてドンチョルを助けようとしたのだ。
「お父さん 私が悪かったわ。お父さんのいう通り、マイクとマカオに行くわ。その代わり、条件があるの。ドンチョルを守ってあげて。(育てるとか面倒を見てとかそんなニュアンスだろう。)」
そんな電話の後、海を見つめるヨンランがドンチョルにかける言葉は・・・「何を食べようかと思って・・・」
ご飯を食べるというのは、挨拶の意味もあるし、安否を確認する意味もあるんだろうと思う。ドンチョルとそんな会話を交わせるのも、もうあと僅かだとクッチャことヨンランも分かっているのだろう・・・

***
ドンチョルはヨンランのことをクッチャ(杓子)と呼んでいるようだが、これは初対面の時の出来事と、クック会長の子であることと両方にかけているのか?

悩む力

2008-11-04 19:51:14 | たまに読んだ本
悩むには時間がかかる。
(私にとっては、悩みイコール考えることなので、この後は悩みを考えると置き換えての文章)

巧遅より拙速といわれる今、時間のかかることは悪と単純に考えられることが多いと思う。
「あの人に頼むと悩んで(考えて)ばかりで先に進まない。」
「悩む(考える)のは後でいいからとりあえずアクションを起こしてください。」
こんな言葉から連想するのは、すべてマイナスな事ばかりだ。
企業では、何か事を起こした人の方が評価されるチャンスが沢山あると思う。
悩む(考える)という行為に罪悪感さえ覚えることが多い会社員の人も沢山いるに違いない。
私も一日のうち大半の時間を会社で過ごしているから、どうしても悩むことに関して罪悪感をどこかで感じてしまっていると思う。
悩みがないフリをしたり、考えたくても考えずに即決即断していることが沢山ある。
学生や社会人なりたての人向けの本なのかもしれないが、悩む(考える)ことに対する罪悪感を消し去るにはとても手助けになる本だと思う。

***
この本を読みながら、リストラされた時のことを思い出す。
十数年間続けて来た仕事なのに「お金を産まないスタッフ部門の仕事を正社員にさせていると銀行から思われるのは困るから、パートさんを頼むことになりました。次に行くところを探す方が大事でしょうから、引継ぎはせずにすぐに次のところを探してくださっていいですよ。」といわれた日。経歴に傷がついては困るだろうから、自己都合でね。と言われた事より、自分がしていたことが大したことでないとは分かっていても、「まぁパートさんを雇うから、心配しなくていいですよ。引継ぎはしないで。」と面と向かって言われるのはとても辛いことだった。
あの時は時間もあったから、このことでとても悩んだと思う。悩んだことが恥ずかしく、人にも余り話さず、思い出さないようにしてきたが、今思うと悩んでよかったと思う。
あの時、とても悩んだから、今はどんな辛いことがあっても、あの時と比べれば屁の河童!と思える図々しさも身に付いたし。


悩む力 (集英社新書 444C)
姜尚中
集英社

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エデンの東 人物相関図

2008-11-03 16:46:53 | エデンの東(韓国ドラマ)
大河ドラマも見たことがなかったので、最後までたどり着けるか心配だったエデンの東も20話までやって来た。ドラマを見始めた頃は人物関係がよく把握できず、この人物相関図をあげようとしていたのだが、タイミングを逸してしまい今になってしまった。20話も見た後では、この人物相関図をアップする意味はちっともないのだが、記録としてあげておこう。



こんなことも話題になっていた。

@テワンサシンギを見るのを途中で止めてしまったので、こんなことが話題になっているのも、このニュースで初めて知った。二人がエデンの東に出ていることも、このニュースで初めて知った。
ドラマを見るだけで精一杯で芸能ニュースにまで手が回らないのだ。
人物相関図でこんなに離れているのだからこの先ドラマの中でのニアミスもないだろうが・・・
(ドラマの中では、自分の婚約者の妹を好きになる男性の役と、このドラマの根幹を成す生まれたばかりの赤ちゃんをすり替えた看護士の役だ。裏切りと欲望が渦巻くドラマで、私生活の幸せと仕事とは何の関係もないという、現実がそこにあり・・・)



ドラマも20話も進むと登場人物がもっとどんどん増えている。無理な相談だと思うが自分でつくる力もないので、お金関係と力関係をふまえた人物相関図第二弾を是非作って欲しいと思う。

レッドクリフ Part1

2008-11-03 16:17:34 | 映画鑑賞
再びレッドクリフ Part1について・・・

友人達と一緒に前から4列目で鑑賞。
(余裕を持って待ち合わせをしたつもりだったのだが、話題作らしくチケットは早めに売れていたらしい)

力で押し切ろうとする曹操軍に立ち向かう劉備軍と孫権軍。
とりあえずその相関図だけ確認して2時間半の映画を楽しんだのだが、テロップで都度都度場所だと名前だのを示してくれるので、三国志に関して、知識がなくても問題ない。
大勢の中にいても目立つトニー・レオンの存在感や、金城武の扇さばきなども楽しんだのだが、九官八卦の陣など土埃舞う中で繰り広げられる大掛かりな戦闘シーンや、戦闘の中でひときわ目立つ関羽と張飛の豪傑ぶり。
そして劉備の子どもを助けようとする趙雲の死闘。

関羽、張飛、趙雲らがいるからこそ、トニー・レオンの存在感や、金城武の扇さばきなどが生きてくるんだなと改めて確認。壮大な物語であればあるほど登場人物は多彩になる。それが三国志の魅力であることをスクリーンで見て確認。

私達は、子どもを背中にくくりつけて死闘を演じた趙雲に男気を感じた。2時間半もあるので、見所は沢山あるのだ。
そしてジョン・ウーといえば白い鳩。白い鳩といえばジョン・ウーだ。
彼のトレードマークとも言える白い鳩はラストシーンで登場。
諸葛孔明の手を離れた白い鳩は敵陣の曹操陣営に飛んで行ったままだ。
白い鳩の後をずっとカメラが追っていくアングルも凄い。俯瞰で取る絵はお金が非常にかかると聞いたことがある。さすが製作費100億だ。

***
当初はレッドクリフとだけ宣伝されていたのに、途中からPart1が付くようになったのは、やはり赤壁の戦いに入るところでPart2へ続くとテロップが流れるからだろう。Part2の存在がどれだけ浸透しているのかは定かではない。
Part1にこれだけお金をかけて宣伝したのだ。是非トーンダウンすることなく、Part2の宣伝も頑張って欲しいと思う。


レッドクリフ Part1

2008-11-02 16:05:18 | 映画鑑賞
Part2があるとは分かっていても、赤壁の戦いが始める前に終わってしまったのでびっくりだ。飛んで行った白い鳩は、越冬鳩になり、再び私達の前に戻って来るのは、来年の春らしい。
赤壁の戦いは見られなくとも、トニー・レオンファンとしては、満足出来る映画。

ハンサム★スーツ

2008-11-01 19:32:57 | 映画鑑賞
着ればハンサムになれるという新型スーツの試着者として「ぴったり」と白羽の矢が立った定食@こころ屋を営む琢郎。塚地演じる琢郎は残念なことにかなり鼻の穴が空に向かって大きく開いているので、33年間の人生でもてた事なし。
それが洋服の青山が開発したハンサム★スーツを着たらあら不思議、ハンサムな光山杏仁こと谷原章介の一丁上がりという設定。
ハンサム★スーツがどうみても、ゴーストバスターズを想像させる形状なのだが、設定からしてふざけているので、もうそんなことも気にならない。
さば定食や、肉野菜炒め定食が定番で、岡持ちも欠かせない定食屋だが、それでは画面が地味ということで、ライトは黄色でお客さん達の衣装もバンダナにギンガムチェックのシャツと微妙に浮世離れした設定。そういう地味な地味な遊び心も設定が設定なので、逆に微笑ましい。

美人アルバイトの寛子ちゃんには振られても、ハンサム・スーツのお陰で初めて味わう皆の視線。
そして素のブサイク男の時は、気楽に話すことが出来る自分と同じブサイク女性の出現。人生初の出来事にあたふたしてし、塚地と谷原章介が出たり引っ込んだり。
しかし妙なハンサム・スーツがあるせいで、塚地と谷原章介が出たり引っ込んだりしても違和感を感じなくなってくるから不思議だ。
塚地と同じように谷原がくしゃみをすれば劇場に苦笑が渦巻き、谷原章介が鼻をほじればやっぱり劇場に苦笑が渦巻き・・・
笑いが出る映画は色々あると思うが、その笑い声は、自宅でテレビの前で笑う時と同じ種類の笑いだったと思う。ようするに非常に身近な笑いなのだ。
更に一々突っ込みを入れたくなる場面が満載なのだ。
私の両隣に座った女性も小さい声で画面に突っ込みを入れていた。
「あーー汚い」(くしゃみの場面)
「えっーあれでいいんだ」(ハンサム・スーツに危機が訪れた時)
「えーっつ信じられない」(谷原章介のあられもない姿に・・・)


鼻が上を向いているという肉体の利があるので、塚地が面白いのは当然だが、つるっとしたイケメン着ぐるみ役の谷原章介の自分を捨てた怪演に小さく感動した。
「汚いものより綺麗なもの。不味いものより美味しいもの」という誘惑も捨てがたいが、遠くにある大きくて手に入れられない幸せより、身近の地味な温かい幸せがうれしいと思わせるプチハッピーな楽しい映画だった。


1日は映画の日故、千円札1枚あれば2時間楽しむことが出来る。
私が行った映画館は7割位の入り。
でも観客満足度は高かったと思う。
千円だから満足度が高かったのではなく、笑えたから満足度が高かったのだと思う。

***
洋服の青山と画面に大写しになると場内に苦笑が広がった。
なかなか洒落が分かる企業だと思った人もいるに違いない。
見終わった後に、好むと好まざるとに関わらず、My Revolutionを鼻歌で歌ってしまうのもこの映画の特徴の一つ。



マイ★レボリューション
Missing Linkと塚地武雅(ドランクドラゴン),川村真澄,Missing Link,YANAGIMAN
ERJ(SME)(M)

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