BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

100万の命の上に俺は立っている 第96話 『硝子の王命』 感想: 今回のクエストは、気候変動問題を全否定するトランプのアメリカがモデルなのかな?

2024-06-07 18:47:18 | 100万の命
グレンの解説力がほとんど作者の代弁のようなのだがw

いや、ちょっと、今回は、状況説明回過ぎるでしょw

しかも、ほとんど全部、グレンの解説で終わったw

衣宇はまぁ、仕方がないとして、大人の二繁、必要なくね?

まぁ、今回はハイベナの内政と、バイベナを取り巻く外交(というか戦争)といった、このクエストを進める上で必要な大局観を得るための話だったから仕方がないのだろうけど。

にしても、グレンのジャーナリストな能力がなかったら全然、状況をつかめなかったぞ。

といっても、諸勢力の思惑、交錯過ぎじゃない?


「ドラゴン討伐の準備」という王命が、ホント、硝子のように脆いものであることが暴露された感じ。

でも、これって現実世界での、人類生存リスクとか人新世とか気候変動問題の話とまるっきり平行的なものだよね。

要するに、人類絶滅の災厄に今更備える。

ただ、それを盲信しようとしたら、ほとんど陰謀論に近いかたちになる。

とはいえ、王命だから逆らえない。

なので、逆に、その交錯した状況を逆手に取って、自分の権力増強のために利用とする、はしっこい政治家や軍人、商人が現れる。

まるっきり、気候変動なんてないんだ!ガンガン石油掘るぞ!っていってるトランプと変わらない。

あー、そうか、今回のクエストは、トランプ後の、ポピュリズムで荒れたアメリカをモデルにしてるのかな?

ちょうど、今年は大統領選だしw

にしても、グレンによる

「未来の情報に対する予算投入は陰謀論者による安全商法と同じ・・・」

という説明は、勉強になるなぁw

そう思われても仕方がないところで、現在と将来の利益を天秤にかけないとならないわけだし。

そのうえで、王命が反故にされる未来の可能性についてグレンは3つもヤバいシナリオを考えられるのだから、グレンも相当、戦略家としてヤバい部類。

財務大臣のような「人権派」がそそのかす植民地からの「クーデター」

増長する軍閥に対して内務官僚や議員が暗殺を仕掛けることで生じる「内紛」

将軍による進軍が大失敗したことで生じる国力低下がもたらす「自滅」

そりゃ、衣宇でなくても叫びたくなるよw

四谷とは違う意味でグレンも脳みそもトンガッている。

で、そんなヤバいハイベナ情勢をよそに、ガレイ隊は盛り上がっているわけだがw

はたして、四谷は四谷で、このメチャクチャヤバいハイベナ情勢をうまく御していけるのだろうか?

今まで以上に、面倒な政治シミュレーションだな。

そして、今回、一切触れられなかったけど、四谷を巡る三角関係はどうなる?

もうクエストが終わるまでお預けかな?

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