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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

怪獣8号 第11話 『曝露』 感想: 怪獣8号のバレ回、いいじゃん!

2024-06-16 13:35:06 | 怪獣8号
やっぱり、変身ヒーローの正体バレ回って、画面に独特の圧があっていいよね。

しかも、基地全体の最悪の危機から救うために、今後どうなるか分かった上での正体バレだったのだから。

それはもう燃えるしかない!

まぁ、すでに、こうしたバフがかかっている分、今回はいいじゃん!って印象になるわけだけど。

でも、カフカが余獣爆弾の基地内での爆発を阻止するべくパンチwで高度を上げようと試みたところ、原作よりも遥かにかっこよかったね。

その前の変身に至るシークエンスもよかったし。

ちょっとだけ、エレンの巨人化が頭に浮かんだけどw

あー、でもそれをいったら、保科副隊長の二刀流が、もう完全にリヴァイ兵長の動きにしか見えなかったのは秘密w

若干、前半のVS怪獣10号戦が長かった気もするけれど、今回、最後にカフカが身柄を拘束させるところで終わらせるなら、保科vs怪獣10号に尺をとるしかなかったんだろうな。

しかし、これで次回、カフカの身柄は防衛隊本部の預かりになるわけだけど、もしかしてそこで今期は終わり?

だとすれば、随分中途パンパなところで終わることになるけれど。

もしかして2クールだったりするのかな?

そちらのほうが気になってきた。

原作最新話までの今後の展開を考えると、さすがに8号バレをしたところで終わるのはあまりにも残念。

今回の8号バレからようやくこのマンガの本編が始まるのだから。

ここまでが長い「序章」にすぎないんだよね。

なので、このままだと、よくある「オレたたエンド」に落ち着いて締まらないこと、この上ない。

今回の作画や演出を見ると、怪獣との戦闘シーンが増えれば増えるほど、原作を超えた魅力をアニメは伝えられるはずだから(この点もまったく『進撃』と同じだけどw)、むしろ本番であるこれからを描く続編(2期?)の方に期待したいところ。

うん、アニメはアニメでやっぱり見どころはあるんだよ、たくさん! 


それにしても、怪獣8号が余獣爆弾に挑む際、ふくらはぎのあたりや脇腹?のあたりからロケット噴射が起こっていたのだけど、これ、本当に怪獣なのかな?

むしろロボットとかサイボーグっぽいんだけど。

生体兵器というか。

今更だけど、怪獣8号って、実は、怪獣変身兵器のプロトタイプだったりするんじゃないの?と思ったり。

どうなのだろうね?

でもさ、物語が進むにつれて、『東京グール』のように、敵である怪獣の能力を兵器に転用して、それを適合者に転用させて莫大な攻撃力を確保するのが当たり前の世界になるから、だったら、最初から、人間を、時間限定的に「怪獣化」させる軍事技術が開発されてもおかしくないと思うのだよね。

だって、怪獣が襲うのって日本だけじゃないんだよね?

キコルとか、カリフォルニアに留学してたんだよね?

だったら、日本の防衛隊が捕捉していないところで、怪獣化兵器が開発されていてもおかしくはないかと。

でないと、8号の足に時々出てくるロケットブースターのような「機構」を説明できないと思うんだよね。

もちろん、カフカの先祖が怪獣討伐の一族だった、という「血脈」オチの可能性も否定はしないけど。

とにかく、9号の発言からすると、8号は、唯一9号に対抗しうる、その意味では、人類にとっては希望となる、特権的な「怪獣」だということなので、その力の源泉についてはいずれちゃんとした説明が必要になると思ってるのだけど。。。

ちょっとだけ心配なのは、作者がそこまで思慮深い人かどうかだよなぁ。。。

全編をパクリのノリだけでやってると多分、遠からず物語が失速して破綻すると思う。

読者が知りたい秘密の周りをいつまで迂回する流れを取るだろうから。

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続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 第8巻 感想: さすがにこのあたりで軌道修正しないとシリーズとして物語が破綻するんじゃないかな?

2024-06-16 13:30:48 | さすおに
正確には7巻も含めての感想。

正直、全般的な印象としては、6巻の感想で書いたものと変わらなくて、とにかく読みにくい。

それは、6巻の繰り返しになるけど、目的もなく、ほんとに目的もなくだらだらと「達也の活動日記」をやってるだけだから。

一応、8巻では、達也の一撃必殺の魔法では対処が難しい、広域集団催眠魔法であるギャラルホルンと言うのがでてきたのだけど、要するに、これってゾンビの恐怖だよね? あるいは、パンデミックの恐怖?

で、そういうところでは、たしかに、達也、というか、そもそも兵力があまり役に立つものではなく、限りなく治安維持活動に近くなってくるわけだけど。

でもさ、それって、達也がやること? って素直に思ってしまうのだよね?

だって、事件事態が地味で、うーん、まぁ、少しくらいの人間が死んでも仕方ないですね? ・・・くらいの「人口管理」の話にしかならなくて、そんなの、スーパー何でもできるマン!の達也の物語でそもそも扱う必要があるのか?という気がしてくる。

作者的には、伝奇的なことを書きたいという願望のほうがもともとあって、それはシャンバラなんてネタを持ち出してきたところで理解できなくはないのだけど、正直、それがうまく言っているようには思えない。

困惑する達也が見たいのではなく、無双する達也が見たい、というのが、このシリーズの魅力の出発点だったと思うから。

要するに、悩むゴルゴ13なんて見たくない、とにかく殺しの依頼をきっちりやり遂げるゴルゴ13が見たいんだ、ってことで。

なので、作者がしなくちゃいけないのは、僕、伝奇モノを書きたいんです!という自分の欲望の発露に使うのではなく、達也が自然に活躍できるプロットはなにか?という問いに向き合うことだと思うのだよね。

でないと、本気でこのシリーズで何をしたいのか、わからなくなってくる。

ていうか、すでに「メイジアン・カンパニー」ってシリーズタイトルがどうでもいいものになってるし。

いたずらに設定を固めて外枠から攻めていくのではなく、キャラに注目してその動きをフォローすべきだと思う。

そういう意味では、6巻で中国の密偵のハニートラップにかかった一条とか、7巻でひたすらレナの安全だけを重視してローラ・シモンに固執した結果、ロッキー・ディーンを取り逃がした遼介とか、そんなアホな男キャラはもういらないんだけど。

スピンオフへのつながりを確保するという商業的理由から、むりやりこうしたどうでもいいエピソードを挟み込んでくるだろうけど、本気でどうでもいいので、やめてほしい。

せめてやるなら、今回、達也の富士樹海遺跡発掘の露払いに駆り出されたエリカとか幹比古のように、達也と親交のある人たちに限ってほしい。

端的に、一条とか、遼介とかの話とかいらないから。

あとは、後出しジャンケン的にどんどん、シャンバラの話がデカくなってきていて、ついには、四大老のレベルにまで話がインフレしそうだけど、それでどうする気なんだろう?

構造的に、四葉が四大老の一人である東堂の傘下にあって、その四葉の次期当主である深雪に仕える達也の立場からすると、これは、力でどうにかできる話ではなくて、結局のところ、政治力で落とし所を探すしかないものになると思うのだけど。

でもさ、そんなの読みたいか? 楽しいか?

あと、シャンバラ絡みの、古代魔法文明の遺物として、パラサイトの発生や操作、除去の話などもでてきたけれど、そんなオーバーテクノロジーな話を持ち出して、収拾がつくのかな?

というよりも、これまでの物語の魅力を貶めるだけの結果にしかならないんじゃないの?

謎を謎のまま放置せずにこじ開けようというというのだから。

しかも、どうやらパラサイトの発生は、魔法の使用総量に依存する、という、形を変えた気候変動問題のようなはなしにするのはどうなのだろう?

文明が進歩した結果、人類が制御できない巨大な問題が生じ、そのままその文明は滅んでしまった・・・みたいなオチだと、最終的にまた、魔法の軍事利用に積極的なステイツと大東亜連合を敵役にして終わる・・・みたいな流れになりそうで、嫌なのだけど。

いやいや、作者、そこまで反米主義者かよ、って。

なんかねー、いろいろと嫌な、というか、ダメな感じしかしない7巻、8巻だった。

こういう伝奇モノをやりたいなら、仕切り直して、別シリーズの別主人公で始めるべきだと思う。

それくらい、いまの「メイジアン・カンパニー」は達也の魅力の低下を含めてつまらなくなっていると思う。

週間マンガなら、打ち切りレベル一歩前だと思うよ。

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『怪獣8号』、最新話(108話)まで読んだ・・・感想: 怪獣9号がいつまで「死ぬ死ぬ詐欺」を続けるかで、物語の評価が決まりそうw

2024-06-16 12:47:45 | 怪獣8号
どうにも中途半端な展開が続いたので、原作の方にあたってみた。

で、一応、最新話まで読んだけど。

なんか、『進撃の巨人』だけでなく『東京グール』までパクったような展開になってきて、ちょっと???となった。

かつて討伐した怪獣の力を防衛隊隊員が利用する、ってもう、完全に『東京グール』じゃんw

しかも、その適合者としてなぜかレノが超飛び抜けた適性で抜擢されるとか、えー、それはさすがにご都合主義すぎない?

その結果、ミナや鳴海のような隊長クラスの戦闘力をキコルやレノも得ることができるようになった。

つまり、キコルやレノも、怪獣8号/カフカの横に立って戦える仲間になった。

しかもいつの間にか、怪獣9号の暗躍から、彼に対抗できる唯一の防衛隊戦力がカフカ=怪獣8号になってしまっていて。

えっと、それってもう防衛隊、詰んでない?って思うよね?

だって完全にカフカ頼みの防衛ラインになってしまうわけだから。

そして最新話の方では、怪獣9号の殺戮(というか取り込み)目標がミナ、ということになって、いつの間にか、防衛隊最強のミナが、カフカに救出される姫になってしまったw

そのうえで、幼少時の「カフカ隊副隊長」の方をミナが思い出して行動するようになるのだからw

・・・で、ここまで来て、なるほどなぁ、と思ったのは、なんで怪獣9号がわりと物語の早い段階からうろちょろしていたのか、ということと、なんで9号はいつまでも討伐されないのか、ということ。

で、その理由は、怪獣9号の存在によって、討伐対象の怪獣のレベルが爆上げして、いつの間に、強さのインフレが起こってしまい、その中で、防衛隊が、めんどくさいことはすっとばして、さしあたりカフカ=怪獣8号に頼らざるを得ない状況をつくるためだった、ってことなんだろうな。

なので、俄然、気になってきたのは、9号っていつまでも「死ぬ死ぬ詐欺」を繰り返してダラダラと登場し続けるんじゃないかということ。

ラスボスとして。

で、そうなると、9号が随分昔から存在する怪獣で、これまでの怪獣の歴史をそのまま飲み込んだようなメタな上位存在としての怪獣、になってしまう。

で、その「古の因縁」の中で、カフカを怪獣8号にした「ミツケタ」さんの存在の意味や目的も明らかになるのかな・・・と。

なんか慰霊神社でカフカがみた亡霊のような武者は、どこか鬼っぽい形相をしていたから、きっと、カフカは、怪獣の系譜とは異なる「鬼」とかの系譜なんだろうね。

それこそ、古の時代に人間と協力して討伐する側にたった怪獣、すなわち鬼として。

だったら、8号のフォルティテュードが大怪獣トップクラスというのも納得できる。

で、「ミツケタ」と言われた以上、何らかの「血脈」的つながりがその鬼とあったとおもうべきなのだろうな、とか。

ということで、いまやっている決戦で、はたして9号を葬ることができるのかどうか、が割と今後の展開の基本プロットを決めると思っている。

けどなー、問題があるとすれば、作者の画力が、こういうシビアな物語を語るには、どうにも軽すぎるんだよねぇ。。。

なので、しばしばギャグにふって、それが空振りする、ということを繰り返す。

え、それ、ここで必要?という寒いギャグをなんとかしてくれると、もう少し読みやすくなるのだけどなぁ。。。

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