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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想6: アニメ勢と原作勢の対立とか言ってるやつ、脳死してないか?

2024-06-25 23:28:05 | 京アニ
感想1感想2感想3感想4感想5、からの続き。感想7感想8もあります。)

ユーフォ12話については、もうあらかた語ったので、もういいや、と思っていたのだが、一つ、どうにもネットを見ていて引っかかったので、書いておく。

よく見かけるものに、「アニメ勢と原作勢の対立」とか、まるっとくくって、

原作勢は、原作改変したことに騒いでいて、
原作知らないアニメ勢は感動の嵐!

みたいな対立を紋切り型に作り出して、偉そうに語ってるやつがいるけど、いや、それ嘘だから。

原作通りに作っていないからダメだ!なんて単純な話ではないから。

だって、ここでこれだけ12話、ダメだろ!って書いてる本人は、原作、そもそも読んでないし。

一応、読もうと思って手に取ったことはあったけど、久美子たちの言葉が京都弁?なので、あー、これ、絶対細かいニュアンス理解できないから、無理だ、やめとこ、って思って、原作には手を付けずじまいだったから。

まぁ、それでもユーフォくらい以前からやっているものだと、その都度、その後の展開は目に入ってきたりするので、漠然と展開は知っていた。

でも、上でも書いたように、そもそも京都弁の主人公たちを、標準語で話させている時点で全く印象は異なるのだから、それも含めてどうアレンジしてくるのか、とは思っていた。

でもさ、あの12話は、ないよ。

それは、1期、2期、あるいは、劇場版とか含めて、これまで積み上げてきたシリーズの記憶を、根こそぎ、ぶっ壊すものだったでしょ、物語として。

そういう過程を無視して、文句言ってるのは原作期読者で、連中は原作通りにつくらなかったから暴れている、というのは、あまりに無知で無理解。

むしろ、お前、今まで何見てきたんだ?ってそのまま返したいくらい。

読解力とか理解力とかすっ飛ばして、お前、ただ涙腺、緩ませたいだけなんだろ? とか、思ってしまうよ。

むしろ、それでオッケーな連中がこれだけいるのが悲しい、というふうに、自分の残念さの矛先もずれてきているのに、忸怩たる思いもしてきている。

あと、これも紋切り型だけど、解釈は人それぞれだから、という、相対主義をしたリ顔に持ち出してくるやつも見かけるけど、おいおい、そういうのは、まともに自分の言葉で物語を論評できるやつが言う言葉で、単に自分の感情を代弁してくれる文章に一票いれる奴らが言っていい言葉じゃないぞ、と言い返したい。

よく言われることだけど、キャラクターも物語の中で生きているし、キャラクターにもそれぞれ物語の中で積み上げてきた経験がある。

その積み重ねに対して、創作者はちゃんと寄り添いながら、物語を紡ぎ出す必要がある。

しかも、長年かけて作られてきた物語に対しては、当然、それとともに育った読者なり鑑賞者もいる。

物語とは、だから、創作者だけでなく読者も含めてものである。

その基本的な認識を、3期の制作者たちが、無視とはいわずとも、軽視したことに対して、憤りを感じている人たちが多い、ということ。

まぁ、だから単純に残念だし、そう思った読者たちが、自分の感じた無念を表明するのも当然の権利でしょ。

それをあたかも原作厨が改悪に激怒!みたいな理解で済ますのは、さすが脳死してるとしかいいようがない。


ということで、12話はひどかった。

ブルーレイの予約をキャンセルした、って人が出てくるのも理解できる。

そういうこと、結局、「裏切られた」という思いからでてるんだよ。


感想7へ)

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月が導く異世界道中 第二幕 第25夜 『月下祭宴』 感想: 終わりよければすべてよし、を地で行く平和な後日談w

2024-06-25 21:45:45 | ツキミチ
いやー、前回までずっと夜の戦いで、暗い画面が続いていたのと、うって変わって、明るい日差しの中での後日談が続く、続くw

まぁ、これで、真の位置付けも、クズノハ商会の信用も、まさにバク上がりで落ち着いた、ってことで。

というか、どこの国も手が出せない武力集団・クズノハ商会w

ヤバイよねぇ。。。

どうやら、すでに真の力は、万色のルトをも超えてしまってるみたいだし。

竜を超える力を、この先、どんな場で発揮していくというのだろう?

だってさ、一応、要注意の好敵手認定されていたはずの、竜殺し・ソフィアも、あっさりルトに息の根を止められてしまっていたし。

結構、容赦のない幕切れだったよね、今回は。

そういう意味では3期は、とりあえず勇者二人とすったもんだ、あるんだろうな。

といっても、もはや実力では勇者ごときでは真の足元にも及ばないだろうから、基本、勇者が恭順を決め込むか、敵対するか、のどちらかなのだろうけど。

そういう意味では、一応、魔王?様との謁見?が一つの山場なんだろうね。

さてどうなることやら。

でもなぁ、3期はもう少しお金をかけて、ちゃんと動きのある画面にしてほしいかね。

まぁ、会議ばかりしてる『転スラ』よりはマシかも知れないけどw

なんとかコミック並のクオリティにしてほしいのだけど、無理なんだろうな。

せめて1期のときくらいの、奥行きのある作りにしてほしい。

紙芝居ではあまりも安っぽい。

しかし、これ、原作のほうが、どうやらだいぶ、頓挫してるんでしょ?

まぁ、なろう原作にありがちな、作者が物語をたためない病、ってことで。

となると、あんまり急いで3期をつくると、原作ストックが無くなる可能性が大なのかなぁ。

まぁ、また3年後くらいかね?

ホントは1年後くらいにはやってほしいところだけど、

すでにコミックを大幅に追い抜いているから、『転スラ』みたいにのらりくらりやる必要はないのだけど。。。

気長に3期を待つことにしよう。

物語としては1期の頃から嫌いではないのでw

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想5: なんかもう「心底どうでもいい」よ、これ。

2024-06-25 13:52:10 | 京アニ
感想1感想2感想3感想4、からの続き)
感想6感想7感想8もあります)

一通り、感想を書いてきて一息ついたら、なんかもうどうでもよくなった。

一気に関心を失ったというか。

多分、ここまで積み上げてきたと思っていたものが12話で根こそぎぶち壊されて、修復不能になってしまったのだろうな。

一応、最終話も観るつもりではいるけど、でも、もうどうとでもなれ、という気しかしない。

久しぶりだなぁ、ここまでの、どうでもいい感。

多分、それって、この作品には、ここのところ欠けていた、「正しい意味で」良い王道展開を期待していたと思っていたのだけど、どうやら、それが裏切られてプッツリと糸が切れてしまった感じかな。

要するに、甲子園に出場して今度こそ優勝して帰ってこようぜ、と言っていたのが、予選を通過して全国大会になったところで、突然競合から転校してきた凄腕のキャッチャーにスタメンを取られた感じ。

しかも、今までバッテリーをくんできたピッチャーは、いや、オレ、上手いヤツと組むほうがいいから、お前、もういらない!っていわれたような感じ、といえばいいかな。

もちろん、優勝を目指すならそれが合理的、ってことなのだろうけど、え、それ、マジで言ってる?ってことで。

麗奈の心情がどうこうとか、久美子も麗奈のことを慮ったのだからとか言われても、いやー、論点そこじゃないんですよ。

そもそもの裏切り行為がもう、ダメなんです、って感じかな。

まぁ、でも、この甲子園の比喩で行けば、せっかく甲子園にでれるんだから、今さら退部なんかしないよね、優勝目指そうぜ!、って流れで、しれっと北宇治も、全国に行くんだろうな、と感じていて、それも含めて、げんなり感がハンパない。

まぁ、まだわからないけどねw

でもねー、こうした「心を折られた感」は、ぜひとも、秀一がブチ切れて発してほしいところなのだが、でも、どうせ今どきの高校男子なんてどいつもこいつもヘタレだらけだろうから、そんな蛮勇は、見せないんだろうな、と。

そこも期待できないのがどうにもやるせない。

まぁ、でも、今更何かが覆されるわけでもなく。

いっそのこと、久美子が退部届けでも出してくれたら、個人的には久美子という人間を大絶賛したいのだけどなぁ。

高校生ってそういう飛翔が一気にできるときでしょ?

開眼した!って。

滝イズムの異常さに今更ながら気づいて「降りる」というのも、大事な選択だと思うし。

そういう意味では、これもまた、久美子が1年生のときに3年生だった「葵ちゃん」の反復でもあるのだけど。

まぁ、そういったリアリズムは、滝イズムの台頭でもみ消されちゃったからなぁ。

だから、確かに2年前のあすな先輩の頃のほうが、北宇治は自由だったんだよ。

選択肢を用意して選べる権利を部員の手にちゃんと残していた。

それが、ファシスト麗奈のせいで完全に抹消された。


とはいえ、そんな2年前の鏡写しみたいな世界をわざわざ3期でやってることがやっぱり理解できない。

いやまぁ、もう、「心底どうでもいい」。

まさかここに来て、あすな先輩に最も共感するとは思わなかったよw


で、ついでにいえば、京アニ神話も今回ので完全に消えた。

少なくとも往年の輝きはない、というか、ただの田舎の逆張りスタジオにしか思えなくなった。

青葉事件はマジでヒドイ話なので、会社の存続は心配したし、同情もしたけれど、でも、じゃあ、作品としてはどうか、というと、これじゃない感のほうが強い。

もともと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあたりから、何この自己満足なメンヘラアニメって疑問には思っていたのだけど、今回の件で、そういうキモい人しかきっともう制作陣に残っていないんだな、と痛感した。

絵がちょっときれいなだけの田舎のアニオタの会社。

だって、女子を痛めつけて、その痛みを涙腺の刺激に変えて、エモさを確保する、という姑息な手段に訴えるばかりで。

画面のリアリズムもそちらに完全に振っている。

その結果、なんらポジティンなものが感じられる。

ただ虚無的なだけ。

それを退廃的な美と勘違いしているだけで。

心底、気持ち悪い。


感想6へ)

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響け!ユーフォニアム3 第12話 『さいごのソリスト』 感想4: なんで3期の制作陣はちゃんと『リズと青い鳥』を観直さなかったのだろう? あそこに麗奈と久美子の答えも描かれていたのに。

2024-06-25 13:43:30 | 京アニ
感想1感想2感想3、からの続き。感想5感想6感想7感想8もあります。)

今回のオーディションで麗奈と久美子の関係性にもピリオドが打たれてしまった。もう以前のような関係性は戻らない。

一つ、今回の12話の感想の中で、巷に流れているもので、どうにも理解できないのがあるのだけど、それは、久美子と麗奈が最後にいつもの高台で逢瀬をもって、互いに泣きじゃくって場面に感動した!ってヤツ。

感動した?

あの場面で?

どうして?

少なくともあの場面でなされたのは、吹奏楽部の表舞台では決して出せない、互いに私秘的な感情的な部分をさらけ出しただけのこと。

でも、だからといって、その結果、互いにスッキリして悶々とした思いに決着がついた・・・なんて、まさか思ってないよね?

あの場面は要するに、二人はすでに別々の道を歩み始めた、ってことの確認で、おむ互いに肩を並べながらこの先を歩いていくことはない、ってことの確認でしょ?

要するに、決別の場面だよ。

それがあの涙の意味でしょ?

麗奈は、久美子との友情を捨ててでも、全国大会で、万に一つでも勝率を上げるために真由の方をソリのパートナーに選んだわけで。

それは要するに、久美子じゃ、力不足、ってことでしょ。

で、久美子の方からすれば、ずっと麗奈に音大の進学を勧められながら、うーん、なんかそれは違う、とずっとぼんやりと疑問に思っていたわけで。

その「なんとなく」の感じは理屈じゃないからどうしようもない、それに素直に従うべき、というのが、大学進学で失敗した姉の貴重なアドバイスだったのだし。

で、その「なんとなく」スッキリしていなかった感覚に対して、久美子にとって「特別」な麗奈から、「戦力外通告」されることで、むしろ、ようやく具体的な形を和え耐えることができたってことでしょ。

麗奈が求める高みにまでは私は上るだけの力はないし、別段特に、上りたいとも思わない。

その久美子の実力不足ならびに不適正性について、先んじて言い当てていたのが、前回コンサート会場で会った不思議天然ちゃんでクラリネットバカの「鎧塚みぞれ」だったことで。

あの久美子が同じ音大にいることなんて想像できない、というみぞれの天然の返答は、要するに、みぞれから見たら、久美子は音楽の神様に祝福された子ではない、ってのが見えていた、ってことなわけで。

要するに、麗奈の本質は、みぞれ、だった、ってこと。

それはまた同時に、なぜかこの3期の前半で、真由が『リズと青い鳥』に触れて、なんでリズは青い鳥を逃がしたのだろう、とか疑問を述べて、『リズと青い鳥』の結末に反することを言っていたかの説明にもなる。

まさに、久美子と麗奈の関係は、久美子がリズで麗奈が青い鳥、つまり、希美がリズで、みぞれが青い鳥だったのを、そのまま反復した、ってことでしょ?

その、希美とみぞれの関係のオチを、久美子と麗奈の場合は、もっとダイナミックに面倒くさい感じで再演したのが今回の公開処刑だった。


なので、あの高台の場面は、個人的には、全然感動できるなんてものではなく、むしろ、そこまで冷たい関係に落とせる深い共依存の関係にビビった、というのが本音。

まぁ、それだけ、麗奈と久美子は共依存していたからこそ、百合めいた関係性にも見えたわけで。

ただ、その思春期特有の、女子の間の共依存を描くうえで、男性脚本家の花田十輝は不適格だったのだと思う。

それは、『リズと青い鳥』の山田尚子や、原作者の武田綾乃にはあって、花田十輝には持ち得ない、女性どうしの微妙な関係性に対する直感的な理解、ってことで。

結局、花田は、男から見た、ホントは男女の恋愛関係にしたいところの疑似関係の百合的なものに還元して代替しちゃうんだよね。

だから、情念=パトスばかりが前面にでて、あんな号泣になってしまう。

多分、同じ涙を流すにしても、あそこは山田尚子だったら、もっとすっきりと、涙が一筋流れて終わるくらいの、抑えの効いた描き方で終わってたはず。

そして、そのほうが今回の流れでは正しいと思う。

というのも、少なくとも、卒業後の進路を含めて、もう久美子の心は決まっていたから。

それこそ、オーディションの前に。

だから、もう、ある意味、久美子は久美子でやけっぱちになっていたところもあるんだよね。

あー、もうめんどくさい、これで決まりだ、えい!!!って。

そういう意味では、無常にも、久美子はだいぶ前から、麗奈との関係をどこかで精算しようと思っていたのだけど、対して、麗奈はそうではなかった。

ていうか、久美子はあのめんどくさがりの性格だから、とりあえず麗奈に話すのは、吹部の活動が終わってから、と何処かで直感的に決めていたと思うのだよね。

そういう意味では、麗奈には、あの公開処刑のような、無骨なやりかたしかできなかったし、それが本質的に、麗奈が、みぞれ同様、音楽バカの、心は幼児なままの未熟者、の現れだったってこと。

でも、その不器用さを認めるのは、音楽家は特別な人間だから、でごまかすだけにしか見えなくて、とても嫌だ。

きっと、そこも山田尚子なら、さらっとそんな特別はない、って言い切らせていたと思う。


・・・ということで、なんかやっぱり、チグハグなんだよ。

わざわざ『リズと青い鳥』を、男の脚本家の「女を愛でる男」タイプの野暮な演出で再演しようとしたのが失敗だった。

素直に原作通りの王道展開にしておいて、その細部に、麗奈と久美子のこれからの進路のズレを挟み込んでいけば、もっときれいな、でもリアルな『ユーフォ』の終幕が得られただろうに。

ほんと、その点だけは、変わらず、アホらしいし、バカらしい。

今からでもいいから『リズと青い鳥』、見直してこい、と言いたい。

感想5へ)

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