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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

サマータイムレンダ 第9話 『流れよ我が涙』 感想:ついにハイネが慎平に迫る!

2022-06-10 11:44:38 | サマータイムレンダ
やっぱり、この潮と影潮=ウシオとの双子の姉妹的協力関係はいいなぁ。

まぁ、すぐ消えちゃうんだけどね。

ただ、影については相変わらず不思議なのは、自分たちは「影」であってコピー元のオリジナルとは異なる存在である、ってことを最初からちゃんと理解していることだよね。

普通は、意識まで完全にコピーしたのなら、自分がコピー体であることも忘れると思うのだよね。

実際、ウシオも最初はそうだったわけで。

それが、旧菱形病院で接敵したことで、逆に自分が影であったことに気づくというのだから、そこは不思議。

あと影であると自認したら、そのまま影としてアイデンティティを保てるところ。

これ、実は、後々、影澪にも当てはまることなのだけど、ちゃんとオリジナルと大した混乱もなく共存できちゃうんだよね。

ということは、どこかで、自分は影であって、オリジナルを模倣して演じているだけなんだ、という意識はある、ってことなんだよね。

そこが、厳密に言うと、実はコピーじゃなくて擬態じゃん、って思うんだよなぁ。

でもどうやら影は影のままでは自律して存在できないみたいだし。

このあたりは最後まで謎だった気がする。

とはいえ、今回、影しおりにやられた後、ウシオがコールタールみたいになっていた場面を見ると、あれ、やっぱり影は影のまま存在できるんじゃんと思ったりして、ちょっと困る。

オリジナルの姿を「立体」といって、影を「平面」と言っているけれど、正確には、影の方は、地面に薄っぺらく「影のように」張り付いているだけ、という方が適切な気がする。

あんまり厳密に考えても仕方ないのだけど、ちょっと気になってきた。

あとは、ほんと、誰(の影)が潮に向けてフラッシュをたいてウシオを生み出しのだろうか?ってことね。

これも最後まで謎のままだった気がする。

このあたりの「原初的謎」は、結局、話の勢いでごまかされてしまっていたんだなぁ、って今更ながら思ったり。

といっても、それで面白さが減じるわけでもないわけだけど。

とまれ、夏休みの冒険って、どうしてこんなに心に染み入るのだろう。

不思議だよね。

夏って特別な季節なのが。

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