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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ゴブリンスレイヤー 12 (第12巻) 感想

2020-06-30 00:04:56 | Weblog
いつもどおり、さすがは安定の『ゴブリンスレイヤー』、って書き出したかったのだけど、この12巻はダメだった。

あまりにも散漫で、全くお話に乗れなかったし、全然面白くない。

全編に渡り、短編集。

中編もなく短編のみ。

で、いつものゴブスレ・パーティの活躍は全く無くて、今回は、みんなそれぞれバラバラに活躍する。

で、それが、どうにも見どころにかけて、ホント、一体、なんで、こんなクソつまらない短編ばっかり、ダラダラ並べたかな、というくらいのヒドイでき。

山場がどこにもないのだもの。

いや、そりゃ、パーティ・スイッチをしているから、いつもとは違う人たちどうしの会話が増えて、それなりに新鮮味はあったけど、でも、それも互いに新たに会話を交わした、ということ以上のイベントがなかった。

なんにも掘り下げないのだから、どうしようもない。

加えて、「仕掛人」とか「王様」とか「勇者」とか、今までなら背景にいた人たちまで、それぞれ出張ってくるから、もうホント、散漫この上ない。

いやー、久しぶりに、読み通すのが苦痛だった。

前巻は、砂漠で竜とご対面とか、おいおいゴブリンじゃなくてドラゴンスレイヤーじゃん!って思って面白かったんだけどね。

まぁ、10割、面白いコンテントなんてどこにもないから、いいんだけどね。

にしても、今回は外れだったなぁ。

まぁ、さすがにゴブリンだけ相手にしているだけでは、物語が煮詰まるのは火を見るより明らかなわけで、その分、なんとかして、ゴブリンスレイヤーだけの意志で事態が進まないような「騒然とした状況」を作り出そうとしているのかもしれないけれど。

でもねぇ、それだと、「自分たちは勇者じゃないから、歴史の主人公じゃないから」みたいな言い方を、重戦士、槍使い、ゴブスレの、腐っても銀等級の3人に言わせちゃ行けないと思うんだよね。。。

歴史の表舞台に躍り出ることを彼らにも求める、というかなり強引な仕掛けが、この先には必要なのかも。

でないと、もうちょっと見限りどきかな、とも思いつつ。

あと、さすがに、これだけ登場人物が増えてくると、さすがにそれぞれのキャラの固有名がないと、誰が誰だかわからなくなってくるし、たとえば「重戦士」といういかにもキャラ付けのための名前だけを使っていると、その人物のパーソナリティが自然に広がっていかないんだよね。

・・・ということで、ゴブスレについては、そろそろたたみ時で、世界観だけ残して、きちんと名前を持ったツワモノパーティの物語にでも模様替えしたほうがいいんじゃないかな。

そんなタイミングだと思うんだよね。
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