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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

【推しの子】 第125話 『眩』 感想: 語られるミヤコさんのバックストーリー

2023-07-27 12:27:39 | 推しの子
うん、一話全部使って、失踪していた壱護を見つけて無理やり捕まえて殴りかかりながらの、ミヤコさんのバックストーリー。

大学に進学して上京して、夜のバイトからきらびやかな世界に足を入れ、そこで伸し上がるのを一種のレベルアップゲームと考えてズンズン進んだはいいけど、ある時期を境に自分の「選ばれた人だけがもつ輝き」の欠如に気づいて、もがきながらも眩しい世界にしがみついていたところで、壱護に見つけられて、そのきらびやかな世界を後ろから支えることの素晴らしさに気づいてしまったミヤコのストーリー。

ありがちだけど、でも、自分を諦めてないところが、意外と芯のある人だったと、いまさらながら思わされる物語。

しかも、その果てに出会ったのがアイだからね。

壱護だけでなくミヤコも、アイのドームでの飛翔を夢見てたんだな。

で、その夢を今度はルビーたちに賭けていた。

最初の頃はミヤコといえば、なんか適当に芸能界でおかしく楽しくやっていければいいと思っている人だと思っていたけど、

でも、本当に、アイとその双子の子どもたちに出会ってから、彼女は彼女で、イエスに出会った使徒たちのような気持ちになってしまったんだね。

布教の果てに至高の世界を目指す。

そしてそこに導いてくれる「アイドル」のそばで支える役を自分の役割と捉える。

今までこの作品って、実際に舞台に立つ人たちの物語が中心だったけど、ここで一回、しっかり、裏方の仕事のプライドを描いておく、ってことなんだろうな。

さすがに壱護も今回、これだけミヤコになじられて、そのまま再びトンズラすることは考えにくいから、次回から事務所に戻ってきて、社長業は彼がやり、ミヤコがルビーの付き人をやる、って流れかな。

でも前回も多分書いたと思うけど、アクアが完全に自分のエゴのために動き出した今の状態では、確かにブレーキを踏む役の大人が絶対必要で、それが、いわばアイの父親役だった壱護、ってことになるのだろうな。

一方、ミヤコは、晴れてルビーとアクアの母親役に戻る。

なんか、映画製作の過程で、映画の結末をちょっとは変えさせるような、父や母とはなにか?ってことを考えさせられるような布陣になってきたねw

うーん、ドラマしてるなぁ。
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